フィナステリド

フィナステリド含有プロペシアにはジェネリックがある!

笑顔の女性
AGAで知られる男性型脱毛症で悩んでいる男性は多いものです。おそらく多くの方が男性型脱毛症を治すためにはどうしたらいいのかとリサーチをしていることでしょう。その中で、フィナステリドという有効成分にたどり着いた方も多いと思います。
フィナステリドは男性型脱毛症における有効成分です。それを含有しているのがプロペシアという薬なのですが、実はそのプロペシアにはジェネリック医薬品があります。ここでは、有効成分であるフィナステリドを含むジェネリック医薬品についてお話ししていきたいと思います。

そもそもジェネリック医薬品って?

テレビコマーシャルなどでもよく見聞きするジェネリック医薬品なのですが、そもそもジェネリック医薬品とはどういうものなのでしょうか。おそらくほとんどの方の中では安いというイメージが先行しているかと思います。ただ、安いというのはあくまでもジェネリック医薬品の特徴のひとつでしかないのです。
ジェネリック医薬品は、後発医薬品とも呼ばれています。薬の特許が切れた後で、後続メーカーが同じ成分で作った薬のことを指します。有効成分の種類や量、用法用量、効果効能は同じでなければいけないのですが、一方で薬の形状や色、味、添加物などは変わってしまってもOKです。つまり、飲みにくい薬を飲みやすくするということも可能なのです。
当たり前のことですが、薬であることには変わりありませんので販売するためには厳しい試験をクリアしなければいけません。溶出試験や生物学的同等性試験などさまざまな試験をクリアして、ジェネリック医薬品として販売されるのです。

気になるジェネリック医薬品のメリットとデメリット

先ではジェネリック医薬品とは何なのかについてお話ししました。どうしてもジェネリック医薬品というと、安いというイメージが先行してしまいます。確かに、安いというのはジェネリック医薬品におけるひとつの強みです。
ただ、ジェネリック医薬品には、メリットとデメリットの両方があります。これからジェネリック医薬品を使おうと思っている方は、メリットとデメリットの両方をきちんと理解した上で選択することが大切です。

ジェネリック医薬品のメリットは?

先でもお話ししましたが、安いという部分がジェネリック医薬品におけるひとつのメリットになってきます。有効成分は同じということであれば、やはり安いほうを選びたいというのは誰もが思うことです。特に、それが継続して服用するものであればなおのことです。
また、安いからこそ治療を諦めずに済むというところもメリットになってくるでしょう。残念ながら治療法はわかっているのに、お金がなくて治療を受けられないという方は多いものです。安いジェネリック医薬品であれば、治療へのハードルも下がりますので必要な治療をより受けやすくなるのです。

ジェネリック医薬品のデメリットは?

ジェネリック医薬品というと安いというメリットばかりが取り上げられる傾向にあります。しかしながら、ジェネリック医薬品にもデメリットはあります。たとえば、添加物によるアレルギーです。
先でもお話ししましたように、ジェネリック医薬品においては有効成分は同じでも添加物などは違ってもOKです。この添加物の違いによって、アレルギーが起こる可能性があるのです。添加物も含めて、完全に同じではないからこそその効果にしてもまったく同じとは言い切れない部分もあるのです。

よく見聞きするプロペシアって?

男性型脱毛症の方であれば、治療のためのクリニックをインターネットで検索することもあるでしょう。クリニックなどのホームページを見ていると、プロペシアという言葉をよく登場するものです。このプロペシアというのは、男性型脱毛症の治療薬になります。
現在、日本で男性型脱毛症の治療をするのであれば、このプロペシアが第一候補になってくるでしょう。プロペシアにはフィナステリドが含まれており、フィナステリドが5α-リダクターゼという酵素の働きを阻害することによって男性型脱毛症の原因であるジヒドロテストステロンを抑制するのです。それによって、男性型脱毛症の進行を食い止めます。
ちなみに、プロペシアは、1891年創業のアメリカの製薬会社であるMSD社が開発したものです。男性型脱毛症のための世界初の経口薬です。2005年に発売され、日本を含めて世界各国で承認されている薬です。

知っておこう!ジェネリック医薬品各社一覧

プロペシアのジェネリック医薬品は、思っている以上にいろいろあります。いろいろな製薬会社がプロペシアのジェネリック医薬品を出しているので、プロペシアのジェネリック医薬品においてはかなり選択肢が多くなっています。
ただ、同じジェネリック医薬品であってもそれぞれの製薬会社によってやはり違いがあります。もし、プロペシアのジェネリック医薬品の利用を検討しているのであれば、どのようなジェネリック医薬品が出ているのかを知っておくべきです。その違いも含めて、しっかりと吟味しておきたいものです。

サワイ

沢井製薬から出ているプロペシアのジェネリック医薬品がサワイです。2016年の3月からなので、比較的新しい薬です。沢井製薬はテレビコマーシャルでもよく見聞きする製薬会社ですので、安心できるという方も多いでしょう。
基本的には、形状や色、形などもプロペシアとほぼ変わりありません。プロペシアの違いとして挙げられるのは、黄色三二酸化鉄が含まれていないところくらいでしょう。

ファイザー

先で紹介したサワイよりも一足早くに登場したのがファイザーというプロペシアのジェネリック医薬品です。名前の通り、ファイザー社が出しているジェネリック医薬品になります。2015年の4月からなので、知名度はこちらのほうが高いかもしれません。
ファイザー社は、1953年に設立された会社でアメリカのニューヨークに本社のある製薬会社です。基本的な効能はプロペシアとほとんど変わりません。ただ、パッケージなどがかなりわかりやすくなっているのが特徴です。

トーワ

トーワは、東和薬品から出ているプロペシアのジェネリック医薬品になります。2016年の9月からなので、こちらも比較的新しい薬です。東和薬品もテレビコマーシャルなどでよく見聞きするので、安心して服用することができるでしょう。
一般的にプロペシアやそのジェネリック医薬品というのは、シート状になっていて、1錠ずつぷちっと出すタイプが多いものです。しかしながら、トーワではボトルタイプも用意されています。

クラシエ

クラシエは、日本製のプロペシアのジェネリック医薬品になります。名前から想像はつくでしょうが、あのクラシエホールディングス株式会社のジェネリック医薬品です。クラシエといえば、知らない人はいないくらいでしょう。
プロペシアのジェネリック医薬品ということで、他のジェネリック医薬品もプロペシアよりはお安くなっています。しかしながら、クラシエはジェネリック医薬品の中でも特にお安いのが特徴です。

SN

SNというといかにも海外から来てそうなイメージがあるかもしれません。しかしながら、このSNもれっきとした日本製のプロペシアのジェネリック医薬品になります。シオノケミカルというところから出ているジェネリック医薬品です。
シオノケミカルに対しては、「見聞きしたことがあるような、ないような・・・」といった印象の方が多いでしょう。1978年に設立された業者で、本社は東京にあります。2016年の12月からプロペシアのジェネリック医薬品として、SNを出しています。

TCK

TCKもいかにも海外製っぽい名前なのですが、日本製のプロペシアのジェネリック医薬品になります。1941年創業の辰巳化学というところから出ています。石川県に本社のある医薬品メーカーなのですが、辰巳化学もTCKも知名度はそこまで高くありません。
2016年の10月から販売されています。基本的な効能などに関しては、プロペシアとほとんど変わりません。ただ、プロペシアよりは小さいので、飲みやすいという部分がひとつの特徴になってくるかもしれません。

フィンペシア

最後に紹介するのがフィンペシアなのですが、フィンペシアは世間一般でジェネリック医薬品という扱いになっているだけです。厳密にはジェネリック医薬品ではありません。インドのシプラ社が製造しており、国内では未承認の薬になります。
他のジェネリック医薬品と比べても、とにかくお安いです。ただ、国内で正規で入手することはできません。入手するのであれば個人輸入という形になるのですが、何が起こっても完全に自己責任になります。

これからのジェネリック医薬品はどうなるの?

プロペシアのジェネリック医薬品というのは、すでにかなりの数が出ています。男性型脱毛症で悩む男性が多いことを考えると、これから先もプロペシアのジェネリック医薬品というのは増えていくことが予想されます。
ジェネリック医薬品の登場によって薬の価格は下がると言われています。現に、すでに出ているジェネリック医薬品でもかなり安くなっています。これから他のジェネリック医薬品が登場することによって、薬の価格もさらに下がる可能性があります。

まとめ

男性型脱毛症における有効成分であるフィナステリドはプロペシアに含まれています。しかしながら、そのプロペシアのジェネリック医薬品も数多く登場しています。ジェネリック医薬品のメリットとデメリット、各製薬会社の違いについて理解した上で、ジェネリック医薬品を選択していきたいものです。