頭皮

頭皮の角栓は薄毛や抜け毛につながる?!

角栓というと、鼻の毛穴の角栓を思い浮かべる方も多いでしょう。しかしながら、角栓というのは言ってしまえば毛穴のあるところであればどこにでもできるものです。つまり、全身に角栓というのはできるのです。
頭皮にも毛穴がありますので、当然、頭皮にも角栓ができるということになります。実際に、気づいていないだけで頭皮をちょっとかいたときに爪に角栓が入り込むというのはよくあることなのです。ただ、この角栓は薄毛や抜け毛につながってくるかもしれません。

そもそも頭皮の角栓とは何か?

先でもお話ししましたが、一般的に角栓というと鼻の角栓を思い浮かべる方が多い傾向にあります。鼻の毛穴パックなどでごっそり取れるものがありますが、あれがまさに角栓です。ちなみに、鼻の毛穴パックというのは逆に毛穴を広げてしまいますので、注意しておきましょう。
角栓は頭皮にも発生するのですが、頭をかいたときに爪にポロポロとした白い粒のような、塊のようなものが入り込むことがあるかと思います。これがまさに頭皮の角栓になります。頭皮の角栓というのは、頭皮の皮脂や老廃物がかたまったものです。「コメド」「角栓様物質」と呼ばれることもあります。

なぜ頭皮に角栓がつまってしまうの?

先でもお話ししましたように、角栓というのは毛穴から分泌された皮脂や老廃物がかたまったものです。皮脂や老廃物というのは最初のうちは柔らかいのですが、時間が経過するとかたくなってしまいます。かたまりになってしまうので、洗い流すのが難しくなります。
要は、かたまってしまう前に洗い流すことができれば角栓がつまることはないのです。ただ、皮脂の分泌が多い方はどうしてもかたまりやすくなってしまいます。皮脂の分泌というのは、生活習慣や頭皮ケアによって左右されてきます。

確認してみよう!角栓のチェック方法

自分の頭皮に角栓があるかどうかがすでに気になっているという方も多いでしょう。実は、自分の頭皮に角栓があるかどうかというのは簡単にチェックすることができます。今すぐに確かめてみましょう。
まず、頭皮を軽く引っかいて爪に白い付着物があるかどうかを確認しましょう。付着物があれば、頭皮に角栓があると考えていいでしょう。
もうひとつ方法があるのですが、その方法では抜け毛の毛根をチェックします。抜け毛の毛根に白い塊が付着していれば、頭皮に角栓があると考えていいでしょう。もし、このふたつの方法でどちらにも白い付着物があるということであれば、ほぼ確実に角栓があると考えていいです。

なぜ皮脂量が多くなったり、角栓ができやすくなったりするの?

では、なぜ皮脂量が多くなったり、角栓ができやすくなったりするのでしょうか?それは大きくわけると間違った頭皮ケアと生活習慣が原因と言えるでしょう。どちらか一方だけの方はもちろん、両方当てはまるという方も多いのではないでしょうか?
よかれと思って間違った頭皮ケアをおこなっている方も少なくありませんし、不健康な生活習慣が当たり前になっている方もいます。それぞれを詳しく見ていきましょう。

間違った頭皮ケア

たとえば、1日に何度も何度もシャンプーしているという方も多いのではないでしょうか?実は、これは頭皮に必要な皮脂まで取り去ってしまい、頭皮の乾燥を招きます。頭皮は乾燥から守るために皮脂を過剰に分泌するので、過剰な皮脂分泌の悪循環に陥ってしまいます。
また、たくさんのシャンプーを使い、泡立てないまま頭皮や髪にべったりとつけている方もNGです。これも必要な皮脂まで取り去ってしまいますし、シャンプーが毛穴にまで入り込んですすぎ残しが出やすくなります。
すすぎ残しでも角栓ができやすくなってしまいます。結局のところ、洗いすぎてもいけませんし、かといってうまく洗えないのもいけないのです。必要なものだけを残し、それ以外を落とすといったことができない限り、皮脂は過剰に分泌されやすくなりますし、角栓もできやすくなります。これで自分に合わないシャンプーを使っていれば、最悪と言わざるを得ません。

不健康な生活習慣

生活習慣と一口にいってもいろいろなものがあるのですが、中でも食生活とストレスといったものが大きく関係してきます。食生活に関しては、脂っこいものが好きな方は要注意です。脂っこい食事で皮脂の分泌が過剰になり、角栓ができやすくなっているかもしれません。
たとえば、過去にウエンツ瑛士さんがホテルでピーナッツを食べ過ぎてニキビがたくさんできたといった話をされていました。ピーナッツに含まれる脂肪分によってニキビができたわけです。脂っこい食事でもこれと同じことが言えるのです。「顔と頭皮は違うのでは?」という方もいるかもしれませんが、頭皮は顔とつながっていますし、顔よりも頭皮のほうが皮脂腺は多いのです。
また、ストレスによる影響も大きいです。ストレスは万病のもとと言われますが、ストレスは交感神経を刺激し、男性ホルモンの分泌を活発にさせます。これによって、皮脂の分泌も過剰になってしまうのです。忙しいときに妙に顔や頭皮がテカっているという方も多いでしょうが、まさにストレスで皮脂分泌が過剰になっているのです。

角栓が原因で抜け毛のリスクが高まる!

頭皮の皮脂が過剰に分泌されることによって、角栓ができやすくなります。角栓ができること自体は珍しいことではないのですが、実は角栓というのは抜け毛のリスクを高めてしまうのです。そのため、角栓ができているのにそのまま放置するというのはとても危険なことなのです。
角栓ができると毛穴が詰まります。毛穴が詰まると、周辺が圧迫されることになります。そうなってくると、当然、周辺で血行不良が起こるようになります。
髪の成長に必要な栄養や酸素というのは、血液に乗って運ばれてくるものです。角栓による圧迫で血行不良が起これば、当然、血液から必要な栄養や酸素を十分に受け取ることができなくなります。もともと頭皮は体の末端で血流が滞りやすいのにも関わらず、それに拍車がかかり、髪が弱々しくなってしまうのです。

頭皮の臭いや炎症につながることも

頭皮の角栓というのは、抜け毛の地スクを高めるだけではありません。実は、頭皮の臭いや炎症につながることもあります。
皮脂を含めて毛穴に詰まった角栓というのは、徐々に酸化していきます。これによって、臭いを発するようになります。頭皮が臭うようになり、場合によっては人に不快な思いをさせることになるかもしれません。
また、角栓は頭皮ニキビや吹き出物、かゆみ、赤みといった症状を引き起こすこともあります。簡単に言ってしまうと、頭皮で炎症が起こってしまうのです。炎症が起これば頭皮環境はますます悪化していきますので、抜け毛のリスクもよりいっそう高まります。

正しい頭皮ケアで角栓対策!

抜け毛のリスクにつながる角栓だからこそ、やはり角栓対策をおこなっていきたいところです。そのために実践していきたいのが正しい頭皮ケアです。先でもお話ししましたが、よかれと思って間違った頭皮ケアをおこなっている方が多いのです。まずは、正しいシャンプーの仕方を覚えましょう。
正しいシャンプーは、ブラッシングと予洗いに始まります。その後、手で泡立てたシャンプーで頭皮を優しく丁寧に洗い、しっかりとすすぎます。タオルドライしたらドライヤーの冷風と微温風を使い分けて頭皮をしっかりと乾かします。
ただ、それぞれのポイントがありますし、それ以外にもおさえておくべきポイントがあります。以下に具体的にご紹介していきましょう。

自分の頭皮に合った優しいシャンプーを使う

角栓対策というと、洗浄力の強いシャンプーを使うべきだと思っている方も多いでしょう。確かに洗浄力の強いシャンプーであれば、洗い上がりはスッキリとして気持ちいいかもしれません。しかしながら、洗浄力が強いと必要な皮脂まで取り去ってしまうので頭皮の乾燥を助長し、皮脂の過剰分泌を促してしまいます。
だからこそ、洗浄力の優しいシャンプーを使うようにしましょう。もちろん、それも自分の頭皮に合ったものでないと頭皮環境を悪化させてしまいます。

ブラッシングと予洗いの重要性

優しく丁寧にブラッシングすることによって、汚れをざっと落とすことができます。これによって、シャンプーの時間を短縮することができますし、より効率的に汚れを落とすことができます。
予洗いはお湯のみで、指の腹を使って優しく丁寧に洗っていきます。これもざっと汚れを落としてシャンプーの時間を短縮することにつながってきます。ただ、予洗いではお湯を使うことによって頭皮を温め、より効率的に角栓を洗い落とせるようにするという部分もあります。

適量のシャンプーを手で泡立て、指の腹を使って丁寧に

たくさんのシャンプーを頭皮や髪の上で泡立てると、シャンプーが毛穴に入り込んでしまいますし、必要な皮脂まで取り去ってしまいます。そのためシャンプーは適量にして、手で泡立てるようにしましょう。髪の量によって前後してくる部分もあるでしょうが、だいたい500円玉くらいの量でいいと言われています。
手でしっかりと泡立てたものを頭に乗せて、指の腹を使って優しく丁寧に頭皮を洗っていきます。爪を立てて頭皮をこするのはNGです。

ぬるめのお湯で優しくしっかりとすすぐ

すすぎ残しがあってはいけませんので、しっかりとすすいでいきます。このとき、お湯はぬるめのお湯にしておきましょう。基本的にシャンプーの際に使うのは、38度くらいのぬるめのお湯でOKです。
すすぐときにシャワーを使うという方も多いかと思います。シャワーに関しては、勢いにも注意しておきましょう。あまりにも水圧が強いと、それによって必要な皮脂までも流れ落ちてしまうのです。

頭皮を乾燥させないようにしつつ、頭皮を乾かす

シャンプー後、自然乾燥は頭皮環境を悪化させますのでNGです。乾かす時間を短縮するためにもタオルで髪を押さえるように水気を切り、その後、ドライヤーを使って頭皮を乾かしていきます。
ただ、頭皮を乾燥させてしまってはいけません。熱風を使わずに冷風と微温風を使い分け、ドライヤーは20cm以上離して、一カ所に集中させないようにしましょう。これによって乾燥させないようにしつつ、頭皮を乾かすことができます。

生活習慣の改善でも角栓対策!

生活習慣の改善でも頭皮の角栓対策をおこなっていきましょう。まずは食生活の面ですが、栄養バランスのとれた健康的な食事を大前提として脂っこいものを控えるようにしましょう。他にもインスタント食品やお酒、辛いものなどの刺激物は控えるようにすべきです。その上で、皮脂の分泌を抑えてくれるビタミンB2やビタミンB6、ビタミンCといったものを意識して取り入れていきましょう。
健康な頭皮は健康な体から作られるものです。そして、健康な体は日々の食生活によって作られるものです。頭皮や髪のためには、他にもたんぱく質やビタミン、ミネラルが必要だと言われています。場合によってはサプリメントなども活用していきましょう。
そして、ストレスの発散です。先でもお話ししましたように、ストレスというのは皮脂の過剰分泌を引き起こします。今はストレス社会と呼ばれるような時代ですので、自分なりのストレス発散法を見つけて、こまめにストレスを発散させることは必須とも言えるでしょう。

基本的に健康的な生活習慣を心がけること!

栄養バランスのとれた食事とストレス発散についてお話ししましたが、基本的に健康的な生活習慣を実践することが頭皮の角栓対策になります。食事やストレスの発散以外のことでも健康を意識していきましょう。
たとえば、十分で質のいい睡眠を確保する、適度な運動を取り入れるといったことです。一般的に健康的な生活習慣とされているものを実践していけばいいのです。生活習慣が乱れている方が実践するのは大変かもしれませんが、健康的な生活習慣を実践してマイナスになることはまずないでしょう。

まとめ

頭皮の角栓というのは、抜け毛や薄毛のリスクを高めます。基本的には皮脂の過剰分泌が原因となりますので、対策をおこなっていきましょう。食生活の改善やストレス発散を中心に、健康的な生活習慣で角栓対策をおこなっていきたいものです。