イチョウ葉エキスとはその名前の通りイチョウの葉から抽出されたエキスのことです。古くから薬効や健康増進への効能が注目されてきましたが、現在では美容や抜け毛・薄毛対策にも役立てられるようになっています。
イチョウ葉エキスに含まれる有効成分は?
このエキスにはポリフェノールが豊富に含まれています。美容&エイジングケアへの効能で知られるポリフェノールにはじつに多様な種類が存在しているのですが、このエキスにはその一種のフラボノイドが含まれているのです。しかもフラボノイドそのものにもさまざまな種類があり、現在確認されている段階でもこのエキスには30種類以上のフラボノイドが含まれていることが明らかになっています。代表的なところではケンフェロール、イソラムネチン、ルチンなど。しかもフラボノイドの中でもとくに効果が高いといわれる「二重フラボン」というタイプが6種類含まれているのも大きなポイントとされています。なお成分の種類は今後の研究の進展によってはさらに増えていく可能性もあります。
それから最大の注目がギンコライドです。「ギンコ」とはイチョウの学名ですが、その名の通りこのエキスにのみ含まれている特有の成分で血行不良や血栓の原因となるPAFという物質を防ぐ作用や老化を防ぐ抗酸化作用といった働きを備えています。この成分こそ、育毛対策においてイチョウ葉を特別な存在している理由といってもよいでしょう。
イチョウ葉エキスにはどういった育毛成分があるのか
ではどうしてこれら豊富な有効成分が育毛対策に効果を発揮するのか?その最大のポイントが血行不良の改善です。毛髪は毛根部分にある毛包という器官によって作られていますが、この器官には毛母細胞と呼ばれる細胞が血管から酸素と栄養を受け取りながら細胞分裂が行われているのです。そのため血行が滞ると酸素と栄養が不足して細胞分裂が停滞するとともにヘアサイクルにも乱れが生じていきます。
そこでこのエキスを補うことで血行を促し、スムーズに毛髪が作られる環境へと改善していくというわけです。血行不良にはビタミンEなどの成分もよく知られていますが、イチョウ葉は非常に優れた効能が備わっているため育毛成分として適しているのです。
もうひとつ忘れてはならないのがギンコライドの部分で触れた抗酸化作用です。老化の影響で血行不良や細胞の活動が停滞することも抜け毛・薄毛の大きな原因です。この老化は活性酸素が細胞を酸化させてしまうことで進んでいくため、この活性酸素を抑制する抗酸化作用が老化対策において重要な役割を担っています。頭皮にもこのエイジングケアを行うことで若々しく発毛・育毛も活発な状態を取り戻すことができるというわけです。
イチョウ葉エキスには副作用があるか?
ありがたいことに副作用のリスクがほとんどなく、安心して利用できる点も大きな魅力です。血管拡張作用があるため、サプリメントで摂取した場合には動悸や頭痛といった副作用が見られる場合もありますが、育毛剤・育毛シャンプーの有効成分として使用する場合には不安はまずありません。ただ唯一気をつけたいのはアレルギー反応で、頭皮が刺激に敏感になっている場合などは注意しておきましょう。
イチョウ葉エキスが配合された育毛剤をいくつか
現在発売されているこのエキスが配合されている育毛剤では「BUBUKA(ブブカ)」をはじめチャップアップ、ハヤブサ、ヘアドーン、「IQOS(イクオス)」などが代表格として挙げられます。
注目されるさまざまな効能
もともと血行改善効果から動脈硬化や高血圧の治療に用いられているほか、女性の冷え性や血行不良による肌荒れの対策など美容目的でも注目されています。また高齢化の進行の影響から記憶力の維持、認知症対策などでも注目を集めているところです。
まずは頭皮の健康から!
このようにイチョウ葉エキスは血行促進をはじめ頭皮の健康状態を改善する働きで育毛に役立つ成分です。現代人は頭皮環境の乱れで薄毛が進行するケースが多いだけに毎日のケアの心強い味方になってくれることでしょう。