テレビのCMを見ていると、女性用ウィッグや、女性用育毛剤など、女性向けの薄毛対策アイテムの多さに驚かされます。
薄毛は男性だけの悩みではありません。
女性だって薄毛に悩むんです。
特に、40代後半から薄毛に悩む人の割合は急増し、6人に1人が薄毛の悩みを抱えるようになるという調査も発表されています。
女性にとって髪の毛はファッションの一部です。
一部である髪の毛にコンプレックスを抱えるというのは、とっても苦痛なことです。
最近薄くなってきたな…髪の毛が痩せて細くなってきたな…と薄毛の実感がある人に、今すぐできる薄毛対策をご紹介していきましょう。
女性の薄毛が目立つ部分ってどこ?
女性の薄毛の特徴は、男性の薄毛のように完全に髪の毛が抜け落ちることがないということです。
その代わり、全体的に髪の毛が少なくなったり、髪の毛一本一本が細くなったりしてしまうのが特徴でしょう。
薄毛が目立ちやすいのは、分け目や頭頂部のつむじの周り、生え際やおでこです。
どこか部分的に髪の毛が極端に減るわけではないけれど、全体的に髪の毛がペタンとして、ハリやコシが失われたようになることもあります。
分け目部分の薄毛が目立ってしまうのは、いつも同じ場所で髪の毛を分けていることが一番の原因です。
髪の毛に分け目のクセがついていませんか?同じ場所ばかりが、紫外線などの外部刺激に長期間さらされていることで、頭皮にダメージが蓄積されて、髪の毛が少なくなったり、細くなったりしているのです。
毎日少しずつ分け目を変えて、頭皮を外部刺激にさらしっぱなしにしないようにしましょう。
日替わりで分け目を大きく変えるのも良いです。
いつも分けている場所と、反対の場所に分け目を作ると、生えグセによって髪の毛がふんわりとセット出来ます。
頭頂部やつむじ周りの薄毛も、紫外線によるダメージが大きいです。
つむじの位置を変えることは出来ませんので、外に出かけるときには帽子を被るなどの紫外線対策をしっかり行っておくようにしましょう。
生え際やおでこが薄くなったと感じる人は、髪の毛を結ぶ習慣がありませんか?いつも同じヘアスタイル、ポニーテールやお団子などを繰り返していると、頭皮が引っ張られることでダメージが蓄積されていきます。
『牽引性脱毛症』といって、引っ張られることによる薄毛になってしまいます。
同じヘアスタイルばかりしない、髪の毛を結ぶときは力強く引っ張らないことを意識しておいてください。
女性の薄毛のタイプって?
びまん性脱毛症
女性の薄毛で一番多いタイプの脱毛症です。
髪の毛全体のボリュームがなくなり、ハリとコシが失われてしまいます。
進行の速度がゆっくりなので、髪の毛が薄毛になっていっていることに気づきにくいのが特徴でしょう。
ある日何気なく『あれ?薄くなってる?』と気づくことが多いです。
血行不良や加齢によるホルモンバランスの乱れなどで起こります。
分娩後脱毛症
出産後、女性ホルモンの分泌量が変わることで起こる脱毛症です。
妊娠中はお腹の中の赤ちゃんを守るために、女性ホルモンの分泌量が多くなっています。
女性ホルモンには、髪の毛を太く長くする作用がありますので、女性ホルモンの分泌量が多いことで、髪の毛は良い状態を保てます。
出産後は女性ホルモンの分泌量が正常に戻ります。
女性ホルモン分泌量の変化によって、髪の毛にハリやコシがなくなったように感じたり、髪の毛が抜けやすくなったりするのです。
ほとんどの場合一過性で、時間の経過とともに回復していきます。
牽引性脱毛症
ポニーテールやお団子など、髪の毛を引っ張るヘアスタイルを長期間繰り返していることで起こる脱毛症です。
その名の通り、引っ張ることで頭皮や髪の毛の同じ場所に常に負担がかかってしまうことが原因です。
生え際やおでこの薄毛として悩む人が多い脱毛症の一つです。
円形脱毛症
男女問わず起こる脱毛症です。
ストレスや自律神経の乱れ、自己免疫疾患が代表的な原因です。
髪の毛が部分的に完全に抜け落ちてしまいます。
自分の免疫が髪の毛を作っている毛母細胞を異物と誤認してしまい、攻撃することで髪の毛が作られなくなってしまうのです。
ストレスがなくなったり、免疫機能が正常に戻ったりすると髪の毛が再び生えてきます。
他にも、頭皮のトラブルや病気が原因となって、髪の毛が薄くなったり、抜け落ちたりすることもあります。
頭皮のトラブルで多いのは、脂漏性湿疹や肥厚性湿疹です。
脂漏性湿疹は、頭皮の皮脂分泌が過剰になることで起こります。
皮脂の過剰分泌により、頭皮が荒れてしまったり、毛穴を塞いだりして、髪の毛が薄くなってしまうことがあるんです。
肥厚性湿疹は、頭皮の乾燥が原因です。
頭皮が乾燥することで大量のフケが発生し、毛穴を塞ぎます。
頭皮環境の悪化が薄毛の原因になってしまうことは多いですので、薄毛が気になる人こそ頭皮を健やかに保つお手入れを取り入れたいです。
自分に自信が持てる!オススメの女性の薄毛の隠し方
女性の髪形は、ファッションの一部です。
どれだけ綺麗に着飾って、ばっちりメイクをしていても、髪型がイマイチだとパッとしません。
薄毛を上手に隠す方法はいろいろありますので、自分の髪の毛の長さや量、テクニックなどを考慮して出来るものを取り入れてみてください。
生え際やおでこ、分け目の薄毛が気になる人はカットに一工夫を
前髪を重たくカットしてもらっておけば、生え際やおでこの薄毛が目立たなくなります。
分け目の薄毛が気になるという人は、頭頂部から前髪を作ってもらい、思い切って分け目をなくしてしまうのも良いでしょう。
前髪の流し方次第で雰囲気も変えられますので、年齢を問わずに使える隠し方です。
ミディアム~ロングにオススメのカールアレンジ
薄毛の進行を助長するのではないかと、パーマをかけることにためらう人もいるでしょう。
パーマをかけずに髪の毛をボリュームアップさせるなら、カーラーを使って髪の毛をフワフワに巻くと良いです。
髪の毛がペタンとしてしまう人や、分け目の薄毛が気になる人でも、瞬時に薄毛をカバーすることが出来ます。
ホットカーラーがあると便利です。
ホットカーラーを使う場合は、必ずカールローションを使用しましょう。
熱によるダメージから髪の毛を守ってくれます。
髪の毛の長さにもよりますが、短い人は細めのカーラーを、長い人は太めのカーラーを使って巻いていきましょう。
普段分けている分け目に逆らって巻くようにすれば、よりボリュームがでやすくなります。
カーラーでクセづけをしたら、手ぐしでほぐしていきましょう。
これで十分ボリュームが出たら、セット用スプレーを使って髪の毛を固めてください。
手ぐしで整えても、髪の毛のボリュームが足らないときは、目の細かいコームを使って逆毛を立てていきましょう。
カールをするときに使うローションや、セット用のスプレーは、地肌につかないように気をつけてください。
地肌についても問題はないのですが、ちゃんと落とせなければ毛穴の詰まりになってしまいます。
ポンパドールでふんわりヘアアレンジ
頭頂部や生え際、分け目の薄毛が気になる人は、前髪をポンパドールすると薄毛カバーが出来ますよ。
- ポンパドールする部分の髪の毛を前に持ってきて、後ろからコームで逆毛を立てます。
- 逆毛を立てた部分をふんわりとさせたまま後ろに髪の毛を倒しながら、毛束をねじっていきます。
- ねじり始めの部分を頭にくっつけて少し前に押し出してからピンで固定します。
以上がポンパドールの手順です。
髪の毛の長さを問わずに使えるアレンジ方法ですし、全体的に結んだり、アップしたりするときの前髪アレンジとしても使えるので重宝します。
ねじり方やねじる向き、ふくらませる大きさなど、自分の好きなように自在にアレンジが出来るのがポンパドールの魅力でしょう。
頭頂部の薄毛を隠すヘアアレンジ
頭頂部の薄毛が気になる人は、その部分をカバーできるようなヘアアレンジを取り入れると良いです。
ポニーテールなどのまとめ髪をするとき、頭の形に添ってタイトに結ぶのではなく、髪の毛をつまみ出して緩く、無造作に仕上げるのです。
最近では、低めの位置で一つにポニーテールをして、後頭部の髪の毛をつまみ出して緩く仕上げるスタイルが流行っています。
あらかじめ髪の毛を巻いておくと、自然な緩さが出てスタイルが決まりやすくなります。
頭頂部が気になる人には、ハーフアップのアレンジもオススメです。
気になる頭頂部をアレンジで見えなくしてしまうのです。
部分用ヴィッグ
薄毛を隠す方法は沢山あります。
全体的なウィッグに抵抗がある人でも、部分用ウィッグなら使いやすいのではないでしょうか。
部分用ウィッグでオススメは、前髪用ウィッグとえり足用ウィッグです。
前髪が長い人が、一日だけ前髪ありの髪形を楽しめるように発売されている前髪ウィッグがあります。
生え際や分け目の薄毛が気になる人は、一つ持っておくと便利です。
えり足用ウィッグは、髪の毛の短い人がロングヘアを楽しめるように作られているウィッグです。
全体的に髪の毛がペタンとしやすい人がつければ、全体的にボリュームがアップしたように見せられます。
他にも、カチューシャやリボンなどのヘアアクセサリも、薄毛をカバーしてくれるお助けアイテムです。
アレンジしてからつけておくだけですが、目がヘアアクセサリの方に向くので、髪の薄いところが気にならなくなります。
芸能人やモデルのヘアアレンジも参考にすると良いです。
最近はふんわりと、髪の毛にボリュームを持たせるアレンジが人気なので、テレビや雑誌で見かけたときにチェックしておくと参考になります。
髪型以外で薄毛を隠す方法は?
ファッションアイテム帽子で薄毛を隠す
髪型以外で隠すなら、帽子の着用が良いです。
最近はおしゃれな帽子を被っている人が増えました。
一昔前は『女優さん帽』と呼ばれていたゴージャスな雰囲気の出るツバ広帽。
派手な印象で女優さんくらいしか被れないと思っていましたが、街を歩けば多くの人がツバ広のおしゃれな帽子を被って闊歩しています。
ツバ広帽は、頭皮の紫外線対策だけでなく、胸元や首元の日焼け対策にもなりますから一石二鳥のアイテムです。
麦わら素材など、風通しの良いものを選べばムレの心配もいりません。
増毛スプレー
髪の毛にふきかけることで、髪の毛を多く見せられる増毛スプレーは、手軽で便利な薄毛カバーアイテムです。
増毛スプレーに入っている合成樹脂が髪の毛をコーティングすることで、髪の毛があるように見えるのです。
髪の毛のセットを終えた後、カバーしたい部分にふりかければ、たちまち髪の毛のボリュームがアップします。
やってはいけない隠し方
若者がするようなヘアエクステは、やってはいけない隠し方の代表です。
確かに毛束をえり足に装着することで髪の毛は増えるのですが、エクステが外れるとき、自分の髪の毛もゴソっと抜けてしまうことが多いです。
エクステの毛束を結びつけるのに、自分の髪の毛を結構な力で引っ張って結びつけていくため、牽引性脱毛症の原因になりかねません。
ヘアエクステで髪の毛を多くするなら、薄毛カバー専門のお店に相談するようにしましょう。
髪の毛や頭皮に負担をかける方法で、薄毛をカバーするのはやめましょう。
良かれと思ってやっていることで、薄毛を進行させることになります。
女性の薄毛の隠し方は無限の方法がある!
男性と違って、女性は薄毛を隠そうと思えば、さまざまな方法があります。
髪の毛の長さを変えたり、パーマでボリュームをだしたり、ヘアアレンジでふんわり見せたり、ヘアアクセサリを使ったり…薄毛であることを悩みに感じるのは仕方ありませんが、カバーする方法が沢山あると思えば気分も明るくなります。
ただ、根本的に薄毛を改善していきたいと思うのであれば、髪の毛が健康に生えてくるようなケアを毎日の習慣として取り入れましょう。
髪の毛が健康に生えるためには、土台である頭皮ケアが欠かせません。
頭皮と髪の毛に良いシャンプーを選んで丁寧に洗う、育毛剤を使って頭皮に栄養を与える、最低でもこの二つはしておくべきです。
他にも、生活習慣や食生活を改善するのも良いでしょう。
そして、頭皮にダメージを与えないよう意識して過ごすことも忘れないようにしましょう。