50代になると、男女を問わずに薄毛が進んでしまう場合が増えてきます。理由の一つがホルモンバランスの変化です。男女問わず影響があり、特に女性は更年期にあわせて抜け毛が進んでしまうケースがあります。男性はAGA（男性型脱毛症）が進みやすくなり、壮年型脱毛症とも呼ばれるケースが増えてきます。
ホルモンバランスが髪の毛に影響を与える
50代になると多くの男性が薄毛に悩むことになります。AGA（男性型脱毛症）の症状がはっきりと出る人も多く、壮年型脱毛症として扱われます。ホルモンバランスの変化や加齢による体質の変化で薄毛が進むケースも多く、薄毛になる要因が増えてしまうのです。
女性であっても薄毛が進む場合が多くなります。主な原因となるのが閉経によるホルモンバランスの変化です。更年期障害に見られるように、さまざまな精神的な不調や体調の不良だけでなく、髪の毛の生まれ変わりにも影響を受けるからです。
出産後に一時的に髪が抜けやすくなることもありますが、閉経によって起きた薄毛はその後も続きます。女性ホルモンのバランスが改善される見込みは薄く、薬の服用や食習慣の改善を重ねる必要があるからです。
男性は加齢による変化が髪の毛に出やすい
50代になると髪の毛が薄くなる男性は珍しくなく、壮年型脱毛症は非常に多くの男性の悩みになっています。ポイントになるのが、加齢による体質の変化です。髪の毛の生産に必要なミネラルは、加齢と共に失われやすくなります。髪の毛は体の中でも優先度が低いため、栄養が十分にまわらなくなりやすいのです。
ホルモンバランスの変化も大きな影響を与えます。筋力の低下や代謝の低下によってホルモンの分泌バランスが変わるからです。人によっては男性ホルモンが過剰に分泌されるケースもあります。男性ホルモンの過剰分泌はAGAの症状を悪化させる可能性があります。
体の変化に合わせて食習慣をかえる必要があり、昔の食習慣を引きずっている場合は注意が必要です。肥満気味になっている場合は、高血圧や血糖値の高さが薄毛に影響を与える場合もあります。体の変化の影響が出やすくなるため、薄毛が進むケースが増えるのです。
女性は更年期と日々の習慣が影響しやすい
女性の薄毛の主な原因となるのがホルモンバランスの変化です。特に閉経前後は髪の毛が抜けやすくなり、更年期障害のタイミングと重なることがあります。閉経で整理が止まってしまうと女性ホルモンの分泌量が大きく変わり、体や脳が混乱する場合があるからです。
女性の場合は出産後に一時的に髪が抜けやすくなることがあります。これはホルモンバランスの変化によって起こるもので、出産時の消耗が時間差で現れるものです。髪の毛は生えては抜けるサイクルを繰り返しているため、見た目に変化が現れるのに時間がかかるのです。
出産時の薄毛はホルモンバランスの安定によって回復します。しかし、更年期の薄毛は自助努力や治療を行わなければ回復が難しくなります。体の機能自体が変化しているため、対策をしないと薄毛が進行する場合があるのです。
女性の薄毛は男性の薄毛と仕組みが違います。AGAは男性ホルモンが特定の酵素と反応し、抜け毛のサイクルを早めることでおきます。酵素の働きとめるか、反応を阻害すれば薄毛が改善する可能性があるのです。
しかし、女性の薄毛の場合はホルモンバランスなどが原因のため、男性型脱毛症の薬を利用出来ないのです。女性専用の育毛剤や薄毛治療薬を使うか、婦人科で更年期対策の薬を貰うなど工夫が必要になります。
また、頭皮が弱くなっていることも理解したいポイントです。髪の毛をまとめても抜けやすくなってしまいます。長年同じ髪型を続けることで薄毛が進むこともあるため、分け目を変えて対策をする、オフの日は髪を下ろすなど切り分けも必要になります。
原因の切り分けと適切な対策が必要になる
50代の薄毛で重要になるのが、原因の切り分けです。薄毛を改善するために育毛剤を使っても、原因が切り分けられていなければ効果が見込めなくなるからです。日ごろの習慣を見直しながら改善を目指す必要があります。
男性が気にしたいのは、食習慣や運動などの健康に関わる習慣です。育毛剤は頭皮に栄養を送ることができますが、日ごろの食生活で必要な栄養が取れていなければ無意味になります。髪の毛の材料となるミネラルの補給だけでなく、高血圧や肥満も改善していく必要があります。
女性の場合はホルモンバランスをどう整えるかが重要になります。婦人科で女性ホルモンを補う薬を処方してもらうこともできるため、かかりつけの病院を作っておくのがオススメです。漢方による治療も存在し、まずは体の内側に目を向ける必要があります。
睡眠の質も重要です。年齢を重ねると睡眠が浅く、質が悪くなる傾向があります。睡眠がしっかり取れていないと代謝が進まず、髪の毛が生えにくくなります。普段眠れているかを確認し、場合によっては薬を処方してもらうなど対策が重要になるのです。
