薄毛で悩んでいる男性であれば、一度くらいはプロペシアについて見聞きしたことがあるのではないでしょうか?ただ、プロペシアという言葉を知っているだけではいけません。薄毛で悩んでいるのであれば、プロペシアが何なのかをしっかりと理解しておいたほうがいいでしょう。
ここでは、薄毛で悩んでいる男性のためにもプロペシアについてお話ししていきたいと思います。プロペシアは薄毛で悩む男性にとっての救世主でもあるのですが、副作用など注意すべき点もあるのです。
そもそもプロペシアって何?
まずは、そもそもプロペシアとは何なのかというところからお話ししていきたいと思います。プロペシアというのは、AGAとして知られている男性型脱毛症の治療薬になります。それも数少ない治療薬のひとつです。
男性型脱毛症の治療薬というと頭皮に塗布するタイプを思い浮かべる方も多いでしょうが、プロペシアは経口薬になります。つまり、飲むタイプのお薬です。長期間継続して服用することによって、男性型脱毛症に効果があると言われています。
プロペシアの効果って?
プロペシアが男性型脱毛症の治療薬であることがわかったところで、今度はその効果についてお話ししていきたいと思います。プロペシアを服用することによって、男性型脱毛症の原因であるジヒドロテストステロンを抑制することができます。これによって男性型脱毛症の進行を食い止めることができるのです。
ジヒドロテストステロンはもともとテストステロンというものなのですが、5α-リダクターゼという酵素によってジヒドロテストステロンに変わってしまいます。プロペシアはこの5α-リダクターゼの作用を妨げるため、ジヒドロテストステロンも少なくなり、それによる脱毛作用も抑えられるというわけです。
知っておくべきプロペシアの副作用について!
次に、プロペシアの副作用についてです。プロペシアは薬になりますので、当然、副作用のリスクもあります。しかしながら、この副作用についてきちんと理解している方はそう多くありません。
はっきり言って、プロペシアの副作用というのは字面だけを見ると結構怖いものが多いです。ただ、だからといってこれらの副作用が必ず出るというわけではありません。可能性として頭の中に入れておきましょう。
肝機能障害
プロペシアの副作用として、まず挙げられるのが肝機能障害です。ただ、これはもともと肝臓の悪い方がプロペシアを飲んでいる間に悪化させてしまったというケースが多いようです。薬である以上、プロペシアを飲むことによって肝臓に負担がかかりますので、注意しておきたいところです。
事前に病院で検査をしてくれるところもあるでしょうし、やはり日頃から肝臓については意識しておきたいものです。プロペシアの服用前はもちろん、服用中も検査を受けて異常がないかチェックしておきましょう。事前に肝臓が悪いことがわかっている場合には、お医者さんに相談することです。
がんリスク
プロペシアには、がんのリスクもあります。因果関係は明らかになっていないものの、プロペシアを長期間服用していた男性が乳がんになったという報告があるそうです。プロペシアは簡単に言ってしまえば、男性ホルモンを抑える薬になりますのでおかしなことではないでしょう。
また、プロペシアの服用によって前立腺がんを見逃してしまう可能性も出てきます。見逃さないためにも健康診断や血液検査を受けるときには、プロペシアを服用している旨を事前に伝えるようにしておきましょう。
性的な問題
プロペシアによって、性的な面での副作用が出る可能性もあります。たとえば、性欲の減退です。プロペシアの副作用の中では、特に性欲の減退が長引きやすいと言われています。EDといった勃起機能障害になる可能性もあります。
また、精液の量が減る、精液の濃度が下がるといった副作用の可能性もあると言われています。子作りを考えている男性にとっては、大きな問題になってきます。これから子作りに励む予定の方は、プロペシアの服用を避けたほうがいいでしょう。
アレルギー症状
これはプロペシアに限った副作用ではないのですが、もともとアレルギーを持っている方が新しい薬を服用するとなるとアレルギー反応が起こってしまう可能性があるのです。プロペシアというのは、有効成分の他にも添加物が含まれています。そういった添加物で反応してしまうこともあります。
どれくらいのアレルギー症状が出るのかは人によって違います。もともとアレルギーを持っている方は、新しくプロペシアを服用する際には注意しておきましょう。アレルギー症状らしきものが出たら、すぐにお医者さんに相談することです。
うつ症状
プロペシアでは、副作用としてうつ症状が出ることもあります。いきなりうつ病になるというわけではないのですが、気分の落ち込みや体がだるいといった症状を感じることもあるかもしれません。
ただ、これはもともとの本人の気質も関係してきます。心配性な方だと「副作用でうつになったらどうしよう・・・」というところから本当にうつ症状が出てしまうこともあるのです。発症率の高いものではありませんので、そう神経質になる必要はありません。
ポストフィナステリド症候群
ポストフィナステリド症候群というのは、フィナステリドを含む薬の服用をやめた後で副作用が残ってしまうことを指します。プロペシアに限った副作用ではありません。フィナステリドを含む薬であれば、どのようなものでも起こり得る可能性があります。
症状としては、性欲減退や射精障害、男性不妊症、肥満などが挙げられます。プロペシアの副作用で起こる以外の症状も出てくることがありますので、注意が必要です。ただ、これに関しても発症率というのはそう高くありません。
プロペシアに代わる薬があるって本当?
実際に、病院でプロペシアを処方してもらうとなると結構なお金がかかります。そのため、プロペシアに代わる薬を探す方も少なくありません。実は、プロペシアにはジェネリックがありますので、それがちょうどプロペシアに代わる薬に相当します。
国内の正規品であればファイザーやトーワ、サワイといったものがあります。一方で、海外製で日本では未承認となっているものとしてフィンペシアやエフペシア、フィナロといったものが挙げられます。ジェネリックを利用するのであれば、国内の正規品にしておきましょう。
まとめ
プロペシアは男性型脱毛症における数少ない治療薬なのですが、副作用もあります。効果や副作用、ジェネリックなどについてきちんと理解した上で、利用を検討していきましょう。実際に服用するものだからこそ、しっかりと自分で確かめていくことが大切です。