「肝臓が悪いとハゲる」は本当だった！肝臓を大切に！

男性の方であれば、やはり仕事の付き合いでお酒を楽しむことも多くなるでしょう。そういうときに気になるのが肝臓の調子です。
この肝臓に関して、「肝臓が悪いとハゲる」といった話を見聞きしたことのある方も多いのではないでしょうか。結論から言ってしまうと、これは本当のことです。
肝臓というのは頭皮や髪にとってだけではなく、人間の健康を支える重要な臓器です。ハゲないためにも、健康のためにも、肝臓を大切にしていきましょう。

肝臓は髪の材料を提供してくれていた！
肝臓は髪の成長に欠かせないIGF-1も分泌してくれていた！
まだまだある！髪や頭皮に嬉しい肝臓の働き
肝機能が低下していないかチェックしよう！
まとめ

肝臓は髪の材料を提供してくれていた！

人間の健康を支えてくれている肝臓なのですが、実は髪の生成においてもとても重要な役割を担っています。正常に髪が生成されるためには、肝臓の働きが欠かせないのです。
食事をするとそこに含まれているタンパク質が小腸でアミノ酸に分解されます。それが体内に吸収されて、肝臓で蓄えられるということについてはご存知でしょう。
肝臓では髪の生成に必要な血漿タンパク質というものが作り出されます。これは肝臓から血液中に放出されて、そのまま毛根まで運ばれていきます。それが髪の材料になるわけです。
つまり、肝臓は髪の材料となる血漿タンパク質を作り出し、血液中に放出する重要な臓器なのです。肝臓が弱ってその機能が低下してしまえば、髪の材料を十分に作れなくなってしまい、その結果、髪の生成が正常におこなわれずハゲるというわけです。

肝臓は髪の成長に欠かせないIGF-1も分泌してくれていた！

IGF-1というのは、インスリン様成長因子のことです。いきなり言われても何のことやらという感じでしょうが、IGF-1はインスリンに似た構造を持つ増殖因子のことで、成長ホルモンによって肝臓から分泌されます。
重要なのはIGF-1がどういう働きを持っているのかということです。IGF-1は細胞活動を活発にしてくれますし、細胞分裂の促進や代謝の向上などにも働きかけてくれます。毛母細胞を活発にしてくれますので、結果的には発毛促進も期待できます。
つまり、IGF-1は髪の成長に欠かせないものなのです。肝機能が低下しているとIGF-1が十分に分泌されなくなりますので、当然、髪の成長にも問題が出てくるのです。言い換えれば、肝機能を低下させないことが髪を正常に成長させることにつながります。

まだまだある！髪や頭皮に嬉しい肝臓の働き

肝臓がいかに大切な臓器であるかはすでに十分おわかりいただけたかと思います。しかしながら、肝臓の働きというのはこれだけではありません。
もともと肝臓というのは、体の代謝や解毒、排泄などを担っています。言ってしまえば、体の巡りを支えて、健康を維持しているのです。
肝機能が低下して体の代謝や解毒、排泄などがうまくいかなくなると、体の巡りというのは悪化していきます。毒素は体の中にたまっていく一方ですし、ターンオーバーも正常におこなわれなくなってしまいます。
毒素がたまればそれが髪の成長を妨げますし、ターンオーバーが正常におこなわれなくなれば頭皮環境も悪化していきます。どんどんハゲやすい状態になっていくのです。肝臓がきちんと機能しているからこそ、髪も成長し、いい頭皮環境を保つことができるのです。

肝機能が低下していないかチェックしよう！

肝機能が低下するとハゲるということについては、よくご理解いただけたかと思います。ただ、自分の肝機能が低下しているのかどうかわからないという方も多いのではないでしょうか。ここでは、肝機能が低下していないかのチェック項目をご紹介します。

眼球や皮膚が黄色くなるといった黄疸が出ている
体がだるい
倦怠感がある
脱力感がある
微熱が続いている
激しい眠気がある
寝られない
体重が減っている
食欲がない
吐き気がある
膨満感がある
急にお酒に弱くなった
急にお酒がおいしくなくなった
便が白くなった
尿が黄褐色になった
体がかゆい
爪が白くなった
ちょっとしたことで血が出るようになった
手のひらが赤い
息切れするようになった
足にむくみやだるさがある
肌荒れやシミが多くなった
乳首にしこりがある
体に赤い斑点ができるようになった

上記のチェック項目は、すべて肝機能が低下したときに出る症状だと言われています。つまり、当てはまるものが多ければ多いほど肝機能が低下している可能性は高いといえるでしょう。
ちなみに、この中で肝機能の低下の症状としてもっとも特徴的なものとされているのが黄疸です。もともと日本人の皮膚は黄色っぽいので皮膚だけだと判別が難しいのですが、眼球は判別がしやすいです。