薄毛のメカニズム

要チェック!抜け毛の種類は毛根でわかる!

ヘアサイクル
抜け毛にも種類があることをご存知でしょうか。抜け毛の種類を理解した上で対策をしていかないと意味がありませんので、ぜひ自分の抜け毛のタイプというものを知っておきましょう。
詳しく調べたい場合には専門医院で検査を受ける必要がありますが、とりあえず自分でザックリとチェックしたいということであればセルフチェックも可能です。その際には毛根を見るといいでしょう。

こんなにあるの!?抜け毛の種類!

抜け毛にもいろいろな種類があります。

  • ヘアサイクルによる抜け毛
  • AGAによる抜け毛
  • びまん性脱毛症による抜け毛
  • 皮脂の分泌過剰による抜け毛

ヘアサイクルによる抜け毛

まずは、誰もが経験するヘアサイクルによる抜け毛についてお話ししていきましょう。
ヘアサイクルというのは、髪が抜けて、また新しく生える周期のことを指します。休止期、成長期、退行期という3つのサイクルにわけることができます。ヘアサイクルに伴った抜け毛のことを自然脱毛呼びます。
ヘアサイクルによって起こる自然脱毛であれば、50本から100本くらいは誰でも抜けるものです。正常な抜け毛、あって当たり前の抜け毛になりますので、原因というのは特にありません。
誰もが毎日経験している抜け毛です。ただ、季節によって髪がいつもよりも多く抜けるといったことはあります。基本的に毎日抜けるものですから、抜け毛があるというだけでそう神経質になる必要はありません。

AGAによる抜け毛

次に、AGAによる抜け毛についてです。男性であれば、AGAについてはテレビコマーシャルなどでもよく見聞きするでしょうから、やはりどうしたって気になるものです。
AGAは「Androgenetic Alopecia」の略で、男性型脱毛症のことを指します。男性型脱毛症は進行型の脱毛症なので、放置していれば症状は悪化していく一方です。基本的に自然治癒というのはめったにありません。
AGAの主な原因は、男性ホルモンの過剰分泌や遺伝、加齢といったものが挙げられます。AGAによる抜け毛のある場所には、ヘアサイクルの成長期を短くする原因とも言われているジヒドロテストステロンが多く見られます。

びまん性脱毛症による抜け毛

続いて、びまん性脱毛症による抜け毛についてです。びまん性脱毛症というのは女性に多いとされている脱毛症なのですが、だからといって男性がまったくならないわけではありません。
女性版の男性型脱毛症とも言われており、AGAに対してFAGAと呼ばれています。女性男性型脱毛症ということになるのですが、AGAと違って部分的ではなく髪全体が薄くなっていきます。
びまん性脱毛症は加齢によるものと思っている方も多いのですが、カラーリングやパーマによるダメージも原因となります。ストレスや生活習慣の乱れも影響してきます。

皮脂の分泌過剰による抜け毛

さらに、皮脂の分泌過剰による抜け毛についてです。適度な皮脂は必要なものですが、皮脂が過剰に分泌されるようになると抜け毛につながってきます。頭皮環境を悪化させ、脂漏性皮膚炎を引き起こすこともあります。
正しいシャンプーができておらず、皮脂を過剰に分泌させることになっている方が特に多いようです。もちろん、食生活の影響で皮脂が過剰に分泌されることもあります。

抜け毛と薄毛の診断をしてみよう!

抜け毛のことが気になっているのであれば、その抜け毛があくまでも自然なサイクルによる正常なものなのか、それとも薄毛につながってくる異常なものなのかを診断しておきましょう。ここでは、チェックポイントをご紹介していきます。

  • 毛根の形
  • 毛先
  • 付着力

まずは、毛根の形についてです。毛根が丸いものは自然なサイクルによるものですが、形が歪んでいたり、細かったりする場合には異常なものである可能性が高いでしょう。
次に、毛先についてです。健康な髪の先端は、カットしたときの切り口のままになっていることが多いのですが、もし毛先が細く弱々しくなっている場合には成長しきれずに抜けてしまった異常な抜け毛かもしれません。
続いて、太さについてです。もともと髪が細いという方もいるのですが、そうでない方の抜け毛に細いものが多く混じるようになっているなら、それは異常な抜け毛である可能性があります。
そして、付着力についてです。髪を置いたときに置いたところにしっかりとくっつくような状態であれば、毛根の組織が残ったまま抜けたか、過剰な皮脂分泌があるかといった可能性が考えられます。どちらも正常な抜け毛とは言えません。
こういった異常な抜け毛が多くなっている上に、おでこが広くなった、髪のボリュームがなくなった、寝癖がつかなくなった、髪のコシがなくなってきた、髪が柔らかくなってきた、髪が濡れるとぺったりして地肌が見える、シャンプーの後に髪をかきあげると結構な本数が抜けるといったサインが出ていると、もう薄毛が進行していると考えたほうがいいでしょう。すぐにでも対策をしていきたいものです。

簡単にできる!毛根から脱毛の原因をチェックしよう!

脱毛の原因というのは、毛根の状態をチェックすることによってある程度明らかになります。抜け毛が気になっている方は、その抜け毛の毛根をチェックしてみましょう。
もし、毛根が丸く膨らんでいる状態であれば、それは自然脱毛です。つまり、正常な抜け毛ということになります。
続いて、要注意なパターンを見ていきましょう。

毛根の膨らみが小さい、形が悪い

毛根の膨らみが小さい、形が悪いといった場合には、少し注意が必要かもしれません。自然脱毛の範囲ではあるものの、膨らみの小さい毛根は毛根組織が活性化しておらず髪の寿命も短くなっているはずです。形が悪い場合には、毛根組織が弱っている可能性があります。
もし、毛根に膨らみがない場合には、髪の栄養状態が悪いということが考えられます。十分な栄養状態があってこその健康的な頭皮や髪です。食生活を中心に見直したほうがいいかもしれません。

毛根に皮脂が付着して白い膜が付いているように見える

抜け毛の毛根に皮脂が付着していると、白い膜が付いているように見えます。白い膜がついているように見える毛根の場合には、余分な皮脂が分泌されると考えられます。
間違ったシャンプーの仕方をしていないか、シャンプーのし過ぎではないか、脂っこいものばかり食べていないかといったことを注意すべきです。悪化すれば脂漏性皮膚炎などを起こす可能性があります。

毛根が細くなっている

抜け毛の毛根が細くなっている場合には、AGAの可能性が考えられます。丸みが一切なく、抜け毛全体が細くなっており、毛根なのか毛先なのかわからないような状態にまでなっているのであれば、AGAの可能性がかなり高いといえるでしょう。
抜け毛の毛根にしっぽのようなものが出ていたり、形がいびつになっていたりする場合には、びまん性脱毛症の可能性があります。毛根に膨らみがない場合も同じように、びまん性脱毛症の可能性が考えられます。

もっと詳しく調べたいなら薄毛治療の専門医院へ!

抜け毛の毛根を見ることによって、自分でもある程度の状況を把握することができます。しかしながら、そこで誤った判断のもとで対策を立ててしまうと、本末転倒です。
やはり正確な情報をもとにして、対策を立てて、実践していくべきです。そのためにも、より詳細に調べるべきです。そういう場合には、薄毛治療の専門医院での検査を受けるといいでしょう。

まとめ

抜け毛にもいろいろな種類があります。その種類というのは、抜け毛の毛根を見ることによってある程度わかるようになっています。
しかしながら、間違った自己判断のもとで間違った対策を実践していたのでは意味はありません。より詳しいことを知るためにも、薄毛治療の専門医院での検査を受けるといいでしょう。