20代の頃なら髪のことはそれほど気にしなくても良いと思っている人もいますが、それは間違いです。人によっては、この頃になるとどんどん生え際が後退してしまうこともあるのです。まだ若いのに髪の毛が大変な状態になることを避けるためにも、その原因について知っておいてください。
20代でも安心できない!生え際が後退する理由
まだ若いのに、よく見てみるとその年代でも髪がかなり少なくなっている人を見かけます。ヘアスタイルでごまかしている人もいますが、注意深く見てみると一目瞭然です。こうなると30代以降はどうなってしまうのかと、心配になってきます。
そしてこの問題は、他人事と笑うことはできません。自分の髪の毛をしっかりとチェックしていない人だと、気づいたときには手遅れだったということにもなりかねません。それではいったい、どうしてこのようなことが起きてしまうのでしょうか。
若年性脱毛症
ここでのポイントになるのは、若年性脱毛症です。
若い人でも髪の量が減っている人の多くは、若年性脱毛症と診断されます。これは外的要因で起きることが多いのです。そのうちの1つは、ストレスによるものです。
若い人でも、かなりのストレスを抱えて生きている人は沢山います。まだ学生の頃から多くのストレスを抱えているばかりに、10代の頃から髪の毛に異変が起きている人もいるくらいです。また社会に出たばかりで色々なことに不慣れであり、そこから大きなストレスを抱えてしまっている人も多いのです。
ストレスがたまると、体に対してさまざまな影響が出てきます。その中の1つが髪の毛なのです。そして髪の毛が抜けると、自分自身が多くのストレスを抱えていることに気づき、それ自体がまた大きなストレスとなってのしかかり、悪循環に陥ってしまうのです。自分でも自覚できないうちにストレスはたまってしまうこともあるので、十分に気をつける必要があります。
睡眠不足
もう1つの理由としては、睡眠不足があります。寝不足といっても、日中に眠くなることだけが問題ではありません。時には抜け毛という大きな問題として体に症状が出ることもあるのです。
若い頃は、何かとムリができる年代です。そのため、多少寝不足になったとしても持ち前の体力で乗り切ってしまおうとする人が沢山います。しかしそのムリが蓄積されると、体はダメージを負っていくのです。そしてそれが限界を超えると、さまざまな症状となって体に問題が起きます。その1つが若年性脱毛症なのです。
自分では大丈夫だと思っていても、目に見えない負荷はどこかにたまり続けているのです。休日に寝だめをするから大丈夫だと考えている人もいますが、これは睡眠不足に対してほとんど効果がありません。せいぜいその日か翌日くらいまでで、それ以降は変わらない睡眠不足の日々が戻ってくるのです。
社会に出て間もない頃だと、残業や付き合いから飲みに行って、寝不足になってしまう人も多くいます。自分の体にムリのないペースをしっかりと作って、周囲とうまく付き合えるようにしましょう。しっかりとした自己管理は、社会人にとって当たり前のことです。そこを体力でねじ伏せようとすると、体にストレスがたまってしまいます。
ストレスと睡眠不足と聞くと、「そんな理由なのか」と拍子抜けしてしまう人もいます。しかしいざそれを直そうとすると、なかなかうまくいかないことに気づく人は多いのです。そしてその状態をずるずると続けていけば、いつの間にか自分の髪の毛を失っている可能性は高いので気をつけましょう。
間違った薄毛対策をしていませんか?
いつの間にか薄毛の兆候が出てきていた。こうなったときに薄毛対策をするのですが、ここでも注意しなければならない点は沢山あります。まず、その対策自体が間違っていることに気づかないまま続けてしまう問題です。
薄毛対策は、何でもすれば良いというものではありません。自分の症状に合わせて適切な方法を選択する必要があります。ただ効果が出ないだけならともかく、逆効果になってしまうこともあるので気をつけてください。
間違った育毛剤を使用していませんか?
多くの人が陥りやすい問題として、育毛剤の間違った使い方があります。薄毛になっているのだから育毛剤を使って問題があるのかと考える人もいますが、ここでポイントになるのは医薬品として指定されている育毛剤です。
確かにこのタイプの育毛剤は強力なのですが、若い人が使うと逆効果になる場合があるのです。薄毛になってきているとはいえ、若いうちは毛根もまだまだ元気です。そこで過剰に栄養を補給すると、髪がその状態に慣れてしまいます。そしてその状態になってしまうと、髪自体が成長する力を失ってしまうのです。
確かに育毛剤を使い続けることによって一定の効果が得られるかもしれませんが、それによって自分の髪の今後に悪影響を及ぼしてしまうのです。しかも育毛剤を使い続ければ少しずつ効きにくくなっていきます。そうなるとより効果の強いものを求め続けるか、もう何も効果があるものを見つけられなくなることもあるのです。
シャンプーのしすぎにも要注意!
また、シャンプーのしすぎにも注意してください。皮脂をしっかりと落として髪をケアするという考え方自体は間違っていません。しかしそれも過ぎてしまうと、本来必要とされる分の皮脂まで落としてしまい、髪がダメージを負いやすくなってしまいます。
髪を失うことに恐怖を感じ、一心不乱にシャンプーをしてしまう人もいますが、それは自分から髪にダメージを与えているようなものです。頭皮に一定の刺激を与えることは効果的ですが、過剰な刺激はダメージにしかなりません。
ここでは分かりやすい例として、育毛剤とシャンプーの例を出しました。薄毛対策をするなら、その方法は間違っていないのかを確認し、自分にとって適切なレベルで行えるようにしましょう。まだ髪に力のある年代なのですから、焦りは禁物です。
若いからといって安心せず、髪の知識を身につけよう
髪の問題は、若い頃からどれだけ正しい知識を身につけているのかによって変わってきます。何か問題が起きたときに、しっかりと対処できる知識がなければ、いたずらに髪へダメージを与えるだけです。40代になってから「あのときしっかりケアしていれば」と後悔しないように髪の知識はしっかりと身につけてください。