育毛・発毛成分

グリチルリチン酸2Kには育毛効果があるのか?

甘草


薄毛で悩んでいる方にとっては、育毛効果のある成分というのはまさに救世主のような存在です。それゆえに、育毛効果のある成分については積極的にリサーチしているという方も多いことでしょう。気になる成分を片っ端から試しているという方もいるかもしれません。
そういった中で、グリチルリチン酸2Kという成分にたどり着いた方も多いのではないでしょうか?育毛成分として注目を浴びているものです。ここでは、そのグリチルリチン酸2Kという成分について詳しく解説していきたいと思います。

そもそもグリチルリチン酸2Kって何?

まずは、そもそもグリチルリチン酸2Kとは何か?というところからお話ししていきましょう。何かしらの金属っぽい感じさえ与えるような名前なのですが、実は天然成分になります。というのも、グリチルリチン酸2Kはマメ科の植物である甘草から抽出された成分なのです。
甘草についてはご存知の方も多いでしょう。「甘草エキス」が含まれているドリンクはテレビコマーシャルなどでもよく見聞きするものです。甘草はその名前の通り、独特の甘みを持っていて、その甘さはショ糖の150倍ほどもあると言われています。それゆえに、食品添加物の甘味料としてもよく使われています。
甘草というと漢方のイメージが強いかと思いますが、実際に古くから漢方でも使われています。甘草には鎮痛や解毒などに効果があり、その甘草から抽出されているグリチルリチン酸2Kには抗炎症作用や抗アレルギー作用があると言われています。そのため、グリチルリチン酸2Kはニキビケア用品をはじめとした医薬品や化粧品にもよく使われています。

肝心なグリチルリチン酸2Kの育毛効果は?

育毛成分として注目されているグリチルリチン酸2Kなのですが、肝心の育毛効果のほどはどうなのでしょうか。ハッキリ言って、グリチルリチン酸2Kそのものに育毛効果があるとは言い切れない部分があります。ただ、育毛を目指す上ではとても役立ってくれる成分です。
というのも、グリチルリチン酸2Kには抗炎症作用と抗アレルギー作用、殺菌作用があるのです。これが頭皮環境の改善につながり、育毛をサポートしてくれるのです。それぞれの作用について詳しく見ていきましょう。

抗炎症作用と抗アレルギー作用

育毛を目指すにあたって、頭皮の炎症というのは避けたいところです。ただ、その一方で頭皮の炎症というのは起こりやすいものでもあります。皮脂の過剰分泌によっても炎症が起こりますし、合わないヘアケア商品でもアレルギー反応で炎症を起こすことがあります。
グリチルリチン酸2Kには抗炎症作用と抗アレルギー作用があります。そのため、頭皮に直接塗ると炎症を防ぐことができます。頭皮環境を整えることができますので、育毛における土台を作ることができるともいえるでしょう。ただ、あまりにもひどい炎症が起こっている場合には、グリチルリチン酸2Kでは対応できない可能性がありますので、お医者さんに相談しましょう。

殺菌作用

頭皮には、脂っぽい脂性肌タイプとカサカサの乾燥肌タイプがあります。脂っぽい場合には先でもお話ししましたように炎症を起こしてかゆみが出てしまうことがあります。一方で、カサカサの状態でもかゆみというのは起こりやすくなります。どちらにしても雑菌が繁殖しやすい状態になります。
かゆみというのは厄介なもので、ついついかいてしまいます。かゆいからといってかきむしってしまうと、状態が悪化しますし、フケも出るようになります。グリチルリチン酸2Kには高い殺菌作用がありますので、頭皮の雑菌の繁殖を防ぎ、そこから来るかゆみやフケといったものにもアプローチしてくれるのです。

グリチルリチン酸2Kはどう取り入れればいいの?

グリチルリチン酸2Kそのものに育毛効果があるとまでは言えないものの、育毛においてはとても重要な成分です。では、そのグリチルリチン酸2Kはどのようにして取り入れていけばいいのでしょうか。答えはとてもシンプルで、育毛剤として取り入れていけばいいのです。
育毛のためにグリチルリチン酸2Kを取り入れるのであれば、育毛剤として直接頭皮に塗布していくのがもっとも効果的です。直接塗ることによって炎症を抑えてくれますし、育毛の土台となる頭皮環境の改善に一役買ってくれます。特に、薄毛だけではなく頭皮のかゆみやフケに悩まされている方にとっては、一石二鳥です。

グリチルリチン酸2Kを使う上での注意点!

先でもお話ししましたが、炎症がひどくなっている場合には、グリチルリチン酸2Kでは対応できない可能性があります。グリチルリチン酸2Kはちょっとした炎症であれば役立ってくれるのですが、ひどい炎症では難しいのです。基本的に炎症がひどくなっている場合には、グリチルリチン酸2Kではなくお医者さんに頼るようにしましょう。
また、植物由来の成分ということもあって、グリチルリチン酸2Kは副作用のリスクもかなり低いです。そのため、手軽に利用できる部分もあるのですが、使い過ぎというのはやはりよろしくありません。用法用量を守らないと手足のしびれや頭痛、吐き気などの症状が出る場合もあります。グリチルリチン酸2Kは正しく使っていきましょう。

グリチルリチン酸2Kの入った育毛剤はコレ!

グリチルリチン酸2Kに関しては、育毛剤として取り入れていくのがもっとも効果的です。では、グリチルリチン酸2Kの入っている育毛剤にはどのようなものがあるのでしょうか。以下に挙げてみたいと思います。

  • チャップアップ(Chap up)
  • 薬用ポリピュアEX
  • IQOS(イクオス)
  • BUBKA(ブブカ)

上で挙げたものがグリチルリチン酸2Kの含まれている育毛剤になります。ただ、それぞれで配合されている成分も違ってきます。成分をよく見比べた上で、自分に合ったものを選んでいくようにしましょう。

まとめ

グリチルリチン酸2Kは、植物由来の成分になります。グリチルリチン酸2Kそのものに育毛効果があるとは言い切れないものの、育毛には欠かすことのできない成分です。用法用量を守った上で、育毛剤から取り入れていくようにしましょう。