髪は女性の命とも言われるほどのものです。
それゆえに、言われなくとも髪のお手入れには力を入れているという女性も多いのではないでしょうか。
しかしながら、その中で正しいドライヤーの仕方を実践できている女性というのはそこまで多くありません。
髪のお手入れを頑張っている女性だからこそ、毎日のドライヤーからしっかりと薄毛対策をおこなっていきましょう。
実際に、ドライヤーの仕方ひとつで薄毛というのは進行しますし、逆に改善もしていくものです。
ここでは、ドライヤーに焦点を当ててお話していきたいと思います。
まずは髪のキューティクルと抜け毛の関係について知っておこう!
女性であれば、キューティクルという言葉を一度くらいは見聞きしたことがあるのではないでしょうか。
アニメや漫画に興味のある方であれば、キューティクル探偵因幡をご存じの方もいるかもしれません。
まずは、キューティクルと抜け毛の関係について理解しておきましょう。
そもそもキューティクルとは?
そもそもキューティクルとは、どこの部分を指すのでしょうか。
キューティクルというのは、言ってしまえば髪の一番外側の部分のことです。
わずか0.005mmほどというすさまじく薄い層ですが、髪全体の重さの10%から15%を占めていると言われています。
キューティクルの画像をテレビやヘアケア商品のパッケージなどで見たことのある方も多いでしょうが、細胞が魚のうろこのように何枚も重なり合っています。
鎧のように見えるという方もいるでしょうが、キューティクルというのはまさに鎧のようなものなのです。
水や薬剤の浸透を妨ぎ、また髪の内部が外からの刺激を受けないように守り、髪の内部の水分やたんぱく質が失われてしまうのを防ぐ鎧、バリアなのです。
また、キューティクルを構成している細胞の表面には、脂質成分があります。
これによって、手触りのいい髪やツヤツヤの髪といったものが成り立っているのです。
キューティクルの役割というのは、髪を守り、かつ髪を綺麗に見せることといえるでしょう。
摩擦に弱いキューティクル
先ではキューティクルを鎧と表現しましたが、実は鎧のようなキューティクルも摩擦には弱いのです。
そのため、ブラッシングやシャンプーのときのゴシゴシ洗いによって、キューティクルが壊れたり、はがれたりするのです。
ブラッシングやシャンプー以外にも、ドライヤーの熱や紫外線、カラーリング、パーマといったものでもキューティクルは傷ついていきます。
キューティクルが傷つくと、髪そのものがはもろくなってしまいます。
十分な水分を保持することもできなくなってしまいます。
その結果、手触りの悪化やツヤの低下、パサつき、枝毛、切れ毛といった女性にとっては悲鳴を上げたくなるようなことが起こってくるのです。
髪には、肌のような自己修復機能がありません。
つまり、一度キューティクルが傷んでしまえば、それが元に戻ることはないのです。
だからこそ、髪を健康で綺麗に保つためには、キューティクルへのダメージを減らすことが大事なのです。
弱いからっこそケアが必要
そのためには、トリートメントを効果的におこなっていくことも大切です。
トリートメントは髪が濡れたままでは浸透しにくいものですので、タオルなどで水分を拭き取ってからつけるようにすると効果的です。
トリートメントをしながら、蒸しタオルで髪を覆うといったことを実践すると髪の奥までトリートメントが浸透しやすくなります。
あとは、紫外線対策も重要です。
最近では髪のための日焼け止めも出ていますし、帽子や日傘などで髪を紫外線からガードするのもいいでしょう。
紫外線でキューティクルがボロボロになっている女性というのは、アスリートの方にも結構見られます。
そして、髪を洗った後には早く髪を乾かしてしまうことです。
髪が濡れているとき、キューティクルが開いた状態になっているということについてはご存知の方も多いでしょう。
キューティクルが開きっぱなしの状態はよろしくありませんので、すぐに髪を乾かしてキューティクルを閉じることが大切なのです。
このときのドライヤーの仕方については、後で詳しくお話ししていきます。
キューティクルのケアが抜け毛のケアに
先でもお話ししましたが、髪というのは肌と違って自己修復することができません。
そのため、ダメージをいかにして防ぐかということが重要になってくるのです。
日頃のケアから、キューティクルへのダメージというものを意識していきたいものです。
ただ、注意しておきたいのが「キューティクルへのダメージ=抜け毛」というわけではないということです。
キューティクルがダメージを受けたからといって、それが抜け毛につながるわけではありません。
キューティクルへのダメージというのは、あくまでも髪の健康状態や見た目に影響を及ぼすものです。
しかしながら、キューティクルへのダメージを意識したケアをしていくことは、それがそのまま抜け毛のケアにつながってきます。
キューティクルと抜け毛には直接的な関係はないものの、キューティクルを意識したケアが結果的には抜け毛を防いでくれるのです。
健康的な髪のためのケアというのは、どこかでつながっているものなのです。
ドライヤーの熱が頭皮に悪いと言われている理由
ドライヤーの熱が頭皮に悪いという話を見聞きしたことのある方も多いでしょう。
実際に、よく言われていることです。
では、なぜドライヤーの熱が頭皮に悪いと言われているのでしょうか。
まず、ドライヤーの熱というのは思っている以上の温度であるということを理解すべきです。
使い終わった後のドライヤーの熱くなっている部分を触ってしまって、「あちっ!」となったことのある方も多いのではないでしょうか。
それだけの熱が発生しており、それをデリケートな頭皮に当てているのですから決していいことではないことはおわかりいただけるでしょう。
ドライヤーの熱というのは思っている以上に高温ですし、それを頭皮に当てると頭皮が乾燥してしまいます。
頭皮の乾燥というのは薄毛にとって悪影響を与えます。
乾燥することによって皮脂が過剰に分泌されてしまって、その皮脂によって頭皮環境が悪化してしまうこともあるのです。
頭皮というのは、髪にとっての土壌、畑のようなものです。
その頭皮がダメージを受けてしまうと生えてくる髪も不健康になってしまいますし、そもそも髪が生えなくなってしまうということもあるのです。
だからこそ、頭皮にダメージを与えてしまうドライヤーの熱はよくないと言われているのです。
教えて!正しいドライヤーの仕方
キューティクルを守るためにも、頭皮を守るためにも正しいドライヤーの仕方というものを身に着けていくべきです。
それが薄毛対策にもなるのです。
さっそくですが、正しいドライヤーの仕方についてご紹介していきましょう。
まずはタオルドライから
まず、髪を洗った後にはタオルドライをしましょう。
髪をびちょびちょにしたままドライヤーをしようとするのはNGです。
タオルでしっかりと水分を吸い取った上で、ドライヤーをするようにしましょう。
先でもお話ししましたようにキューティクルにとって摩擦というのはダメージになりますので、擦らずにタオルで包み込むように水分を吸い取っていきます。
タオルドライの後でドライヤーで乾かすのですが、そのときには根元から乾かしていくようにしましょう。
根元を乾かすことによって、毛先のほうまで自然に乾いていきます。
美容師さんでも根元からしっかりと乾かして毛先は少し湿っているくらいでドライヤーを終わらせる方は多いものです。
頭皮や根元をしっかりと乾かしておかないと、頭皮環境の悪化はもちろん、においなどの原因にもなります。
乾かす順番と風の使い分けも
乾かすときには、順番も意識しておきましょう。
ドライヤーで髪を乾かすときには、後ろから前に向かって乾かしていくのが基本です。
これによって髪の広がりといったものも防ぐことができます。
あとは、温風と冷風の使い分けです。
だいたい8割くらいが乾くまでは温風を使って、それ以降は冷風を使うようにしましょう。
冷風にすることによって、キューティクルが閉まりますので仕上がりもよくなるのです。
熱風ではなく、温風か微温風を使うのもポイントです。
温風か微温風、そして冷風を交互に使っていくというのもオススメです。
ちなみに、ドライヤーは20cmほど離して使うことも意識していきましょう。
まとめ
キューティクルを意識したヘアケアというのは、薄毛対策にもなります。
その中でもドライヤーというのは重要なポイントになってきます。
正しいドライヤーの仕方というものを身に着けて、実践していきましょう。