生え際が薄いのは生まれつきか？それとも…

髪の悩みで必ずと言っていいほどでてくるのが、遺伝の影響です。自分の親の髪の量を見て、一喜一憂する人もいるくらいです。そこで気になるのは、生え際が薄いのは生まれつきなのかです。

M字になるのは100%遺伝のせいなの？

自分の親や親戚の髪がふさふさしていたら遺伝はするはずと考えてしまいますが、逆の状態だったら遺伝はM字に関係ないはず。こう考えてしまう人がいるくらい、髪の毛の悩みはデリケートなものです。都合の良い考え方をしているのは分かっていても、髪の毛を失いたくないからとあれこれ考えてしまいます。
それでは実際にM字は遺伝子によって影響を受けるのかという疑問についてですが、これはその可能性があると考えてください。100%決まるわけではありませんが、親や親戚にM字の人がいれば、自分もそうなる可能性があるのです。
これはなぜかというと、M字になるメカニズムが影響しています。M字になる原因として、ジヒドロテストステロン(DHT)というホルモンが関係してきます。これは男性ホルモンのテストステロンと5α-リダクターゼという酵素が結びつくことによって作られ、髪の毛の成長サイクルが乱される原因になります。
このことをまとめると、額の生え際のあたりにDHTが作られやすい遺伝子のある人は、M字になりやすいと言えます。これが遺伝による影響を受ける理由なのですが、これは100%影響を受けるものではないので安心してください。
実際に親子や三代にわたってM字になっている人はいますが、そうではない人もいます。遺伝子は、あくまでもM字になりやすいだけであり、しっかりとケアをしたり生活習慣に気をつけたりすればM字を回避できる可能性はあります。
その遺伝子がどれくらいの強さなのかにもよりますが、髪が抜けやすい人にはその理由があるのです。もしも自分の親類にM字の人がいるなら、油断していると自分も同じようになってしまうと考えてください。そこでしっかり対策をできるのかどうかで、最終的にどうなるのかも変わってくるのです。

M字になった人はそのまま薄毛になってしまうのか？

若い頃は髪についてあまり意識することがなく、気づいたときにはM字の兆候が出てしまい、そこから焦り出す人もいます。もしもこのような状態になってしまっても、薄毛になることは避けられないとは限りません。
もしもM字になってしまったなら、そこからでも遅くはないので生活習慣を見直していく必要があります。M字だけで済ませられるのか、それともそのまま進行させて薄毛になってしまうのか、それを決めるのは本人の心がけ次第なのです。
髪に良くないとされている喫煙習慣がある人は、特に気をつけてください。DHTによって髪の成長サイクルが乱されているのに、髪へ悪影響のあることをしていたら育つものも育ちません。そしてダメージは加速度的に増えていくのです。
食生活も改善する必要があります。脂分や糖分の多いものは控えめにして、髪に効果がある亜鉛をサプリメントなどで摂取すると効果的です。
頭皮を清潔にすることも重要です。しかし逆にシャンプーをしすぎることによって、必要最低限の皮脂がなくなり、ダメージを受ける可能性にも気をつける必要があります。ほかにも育毛剤を使用するなど、髪をしっかりといたわれるように生活スタイルを見直してみてください。
M字になりやすい遺伝子があっても、努力次第ではそれだけの状態で抑えられる可能性は十分にあるのです。