育毛・発毛成分

ノコギリヤシは薄毛に効果アリ?効能と副作用について

ノコギリヤシ


薄毛に悩んでいる男性であれば、育毛効果のあるものについていろいろとリサーチしていることでしょう。いろいろなものがヒットしたかと思いますが、その中でノコギリヤシにたどり着いたという方もいるのではないでしょうか?実際に、ノコギリヤシは育毛に深く関係している成分です。
ただ、ノコギリヤシというのは日本ではあまり身近なものではありません。サプリメントでチラホラ名前を見かけるくらいのものでしょう。ここでは、育毛効果が期待できるノコギリヤシについて詳しくお話ししていきたいと思います。

そもそもノコギリヤシの成分ってどんなもの?

日本ではあまり馴染みのないノコギリヤシですが、それもそのはずです。というのも、ノコギリヤシというのは主に北米からメキシコにかけて自生している植物なのです。名前の通り、ヤシ科の植物になります。
日本では、ノコギリヤシの果実をそのまま食べることはありません。そのため、基本的には果実から抽出したエキスをサプリメントで摂取していくことになります。ただ、海外では古くからノコギリヤシの果実はスタミナ食として親しまれていますし、漢方薬やハーブとしても使われてきました。最近では、臨床研究も進んでいて、医薬品としての利用も増えてきているようです。
ノコギリヤシの果実には、「ステロール」や「オクタサノール」と呼ばれる有効成分が含まれています。これらの有効成分はホルモンバランスを整えたり、薄毛の原因となるジヒドロテストステロンの合成を抑えたりしてくれるのです。これらの有効成分による具体的な効果についてご紹介していきましょう。

育毛効果&発毛効果

先でもお話ししましたが、ノコギリヤシの有効成分は男性の薄毛の原因であるジヒドロテストステロンの合成を抑える働きがあります。もちろん、男性の薄毛の原因は他にある可能性もあります。ただ、ジヒドロテストステロンによる薄毛に関しては育毛効果や発毛効果が期待できます。
男性にとって薄毛というのは、とてつもなく大きな問題です。ノコギリヤシには他の効果も期待できるのですが、薄毛で悩んでいる男性にとってはこの育毛効果と発毛効果が一番嬉しい効果になってくることでしょう。

前立腺肥大症の改善

ホルモンバランスの乱れというと、女性に多いものと思われがちです。しかしながら、男性においてもホルモンバランスの乱れというのは起こるものです。これは加齢によって起こることですので、誰にでも起こり得ることなのです。
このホルモンバランスの乱れによって、男性は前立腺が肥大してきます。これもジヒドロテストステロンによるものです。先でもお話ししましたように、ノコギリヤシの有効成分はジヒドロテストステロンの合成を抑えてくれるので前立腺の肥大にもアプローチしてくれるのです。

頻尿の改善

先ではジヒドロテストステロンによって前立腺が肥大するという話をしました。前立腺が肥大するようになると、今度は尿道が圧迫されるようになります。これによって、尿の出が悪くなりますので、頻尿になってしまいます。
ノコギリヤシの有効成分は、ジヒドロテストステロンの合成を抑えますので、前立腺の肥大を改善することができます。すると、前立腺の肥大によって起こっていた頻尿も自然と改善されていくのです。

知っておこう!男性の薄毛の原因

男性の薄毛の原因というのは、人それぞれです。ただ、男性の薄毛というのはそのほとんどがAGAとしてよく知られている男性型脱毛症によるものです。この男性型脱毛症の原因というのは、先でも登場したジヒドロテストステロンというものになります。
もともとテストステロンという男性ホルモンがあるのですが、これが5α-リダクターゼという酵素によってジヒドロテストステロンに変わってしまいます。このジヒドロテストステロンが男性型脱毛症の原因であり、脱毛を引き起こすと言われているのです。ノコギリヤシの有効成分はこのジヒドロテストステロンの合成を抑えてくれますので、多くの男性の薄毛にアプローチしてくれるというわけです。

肝心なノコギリヤシの安全性と効果のほどは?

海外では医薬品にも使われているノコギリヤシですが、日本では今のところ、サプリメントとして親しまれています。薬ではなくサプリメントですので、副作用の心配はありません。もちろん、サプリメントであっても過剰摂取は厳禁です。
植物由来の成分ということでその働きかけも比較的穏やかですし、過剰摂取さえしなければ安全性の面で問題はないでしょう。本格的な薄毛の治療をする前に、ノコギリヤシのサプリメントを試すという方も増えているようです。薄毛以外でも男性特有の悩みにアプローチしてくれるという部分が魅力になっているのかもしれません。

ノコギリヤシの効果を実感している人は多い!

臨床研究も進んでいて、海外では医薬品にも使われているノコギリヤシなのですが、育毛への効果が医学的に証明されているわけではありません。「まじかよ・・・」と思っている方もいるかもしれませんが、今はまだという話です。今後、医学的に証明される可能性は十分にあります。
医学的に証明されているわけではないものの、ノコギリヤシでその効果を実感している方というのは思っている以上に多いです。実際に、ノコギリヤシのサプリメントの需要がそれを証明しているといってもいいでしょう。育毛効果や発毛効果を実感している方もいれば、抜け毛が減ったといった変化を実感している方もいます。
もちろん、ノコギリヤシをサプリメントで摂取する場合には即効性は期待できませんし、その効果にも個人差があります。それでも愛用者が多いことを考えれば、試す価値はあるのではないでしょうか。

ノコギリヤシの摂取にあたっての目安量は?

ノコギリヤシの摂取にあっては、その目安量を知っておかなければいけません。薄毛対策として摂取する場合には、1日にだいたい200mgから320mgが目安となります。先でもお話ししましたが、即効性は期待できませんので最低でも数ヶ月単位で摂取を継続していきましょう。
ちなみに、薄毛のためのサプリメントというと亜鉛も有名ですが、亜鉛と一緒に摂取するのもオススメです。効果をより早くに実感できる可能性があります。すでに亜鉛のサプリメントを摂取しているという方は、ノコギリヤシのサプリメントもプラスしてみるといいでしょう。

頭に入れておこう!ノコギリヤシの副作用

日本でノコギリヤシを摂取する場合、サプリメントとして摂取することになります。もともとノコギリヤシは臨床例も多いですし、今までに大きな副作用が起こったという話は、ほとんどありません。先でお話しした摂取目安量を守れば、まず副作用の心配はないでしょう。
ただ、人によってはノコギリヤシの摂取によって何かしらの症状が出ることもあります。ノコギリヤシの副作用において注意すべき方についてご紹介していきたいと思います。

食品アレルギーがある人

これはノコギリヤシのサプリメントに限ったことではないのですが、食品アレルギーを持っている方はアレルギー反応を起こす可能性があります。サプリメントにはゼラチンが使われていることが多いですので、ゼラチンにアレルギーを持っている方は要注意です。その他の食品にアレルギーを持っている方も、成分をチェックしておきましょう。
ただ、そう重たい症状が出るわけではありません。発疹などの皮膚トラブルといった症状になるかと思います。食品アレルギーの方は注意しておきましょう。

ホルモン療法をおこなっている人

ノコギリヤシの有効成分は、ホルモンに働きかけます。そのため、病気の治療のためにホルモン療法をおこなっているという方は、要注意です。治療に影響が出てしまう可能性があります。
ホルモン療法をおこなっている方は、ノコギリヤシの摂取を控えるようにしましょう。もし、どうしてもという場合には、お医者さんに相談してみてください。自己判断はNGです。

血栓症の治療をおこなっている人

血栓症の治療をおこなっている方も要注意です。血栓症の治療の際には、ワルファリンカリウム、通称「ワーファリン」が使われるかと思いますが、ノコギリヤシはこのワーファリンの働きに影響を与える可能性があるのです。ワーファリンは、血液を固まりにくくする薬です。
もともとノコギリヤシにも、血液を固まりにくくする働きがあります。そのため、両方を取り入れてしまうと逆に血の固まりが悪くなり、出血したときに血が止まりにくくなってしまうのです。ノコギリヤシの摂取にあたっては絶対にお医者さんの指示を仰ぎましょう。

ノコギリヤシが体に合わない人

これもノコギリヤシに限ったことではないのですが、根本的に合う合わないという問題があります。ノコギリヤシが体に合わないという方であれば、適量の摂取であっても胃腸障害などを起こしてしまう可能性があります。こればかりは実際にノコギリヤシを摂取してみないことにはわかりません。
ただ、ノコギリヤシを摂取して体に異常が起こるようであれば、ノコギリヤシの摂取は諦めたほうがいいでしょう。ムリして摂取をしても体を悪くしてしまうだけです。ノコギリヤシ以外の方法でアプローチしていきましょう。

まとめ

日本ではサプリメントとして親しまれているノコギリヤシなのですが、実は育毛効果が期待できます。過剰摂取にならないように気を付けて摂取していきましょう。ただ、人によってはノコギリヤシで何かしらの症状が出ることもありますので、その点は注意しておきたいものです。