薄毛対策

薄毛対策としての亜鉛の摂取

薄毛対策に亜鉛がいいという話は誰もが一度くらいは耳にしていることでしょう。ここでは、薄毛対策としての亜鉛の摂取についてお話ししていきたいと思います。

なぜ亜鉛が薄毛対策に効果的だと言われるのか

薄毛対策に亜鉛がいいという話はよく見聞きするものですが、なぜ亜鉛が薄毛対策に効果的だと言われるのでしょうか。髪はケラチンというたんぱく質で構成されているのですが、このケラチンを合成する役割を担っているのが亜鉛なのです。逆に言えば、亜鉛が不足することによってケラチンの合成ができず、髪の生成ができなくなってしまいます。

また、亜鉛はとある酵素の働きを抑制してくれます。とある酵素というのは5αリダクターゼ酵素のことなのですが、この酵素は抜け毛の原因になっていると言われています。つまり、亜鉛が抜け毛の原因となる酵素の働きを抑制してくれるからこそ薄毛対策に効果的だといわれているのです。

亜鉛は何に含まれている?

亜鉛という栄養素については知っているものの、具体的に何に含まれているかはわからないという方も多いでしょう。薄毛対策に効果的な亜鉛ですから、やはり普段の食事でも意識して摂取していきたいものです。

亜鉛を摂取できる食材としては、牡蠣、にしん、小麦ふすま、かぼちゃの種、蒸した蟹、ロブスター、鶏肉、豚肉、赤身肉、レバー、卵、チーズなどが挙げられます。
特に亜鉛が豊富に含まれているのは、次のような食材なので積極的に摂取していきましょう。

  • 牡蠣
  • 煮干し
  • するめ
  • カニ缶
  • うなぎ

亜鉛の吸収率をアップさせる食材

亜鉛単体での摂取も悪くはないのですが、せっかくなら亜鉛の吸収率をアップさせてくれる栄養素と一緒に摂取していきたいものです。亜鉛と一緒に摂取していきたい栄養素としては、ビタミンB群やビタミンCが挙げられます。

ビタミンB群はレバー、青魚、卵、大豆、乳製品、ウナギ、肉類、サケ、マグロ、バナナ、ナッツなど、
ビタミンCはアセロラ、ゆず、柿、レモン、赤ピーマン、黄ピーマン、パセリ、ケールなどから摂取することができます。

亜鉛の吸収率を妨げる食材には要注意!

逆に、亜鉛の吸収を妨げてしまう栄養素もあります。カルシウムや食物繊維、タンニン、カフェインなどは亜鉛の吸収を妨げてしまいますので、亜鉛の摂取を意識しているときには控えるようにしましょう。

もちろん、亜鉛や亜鉛の吸収率をアップさせる食材にもこれらの栄養素が含まれていることもありますが、それ以外から大量に摂取することがないように気を付けていきたいものです。

サプリメントの必要性

亜鉛や亜鉛の吸収率を高めてくれる食材、亜鉛の吸収を妨げる栄養素についてお話ししましたが、「いろんなことを同時に考えて食事するのはムリ!」ということで手っ取り早くサプリメントに手を出す方もいるかもしれません。実際に、サプリメントからも亜鉛を摂取することはできます。しかしながら、サプリメントの場合には過剰摂取に気を付けなければいけません。

基本的に普通の食事をしている分には亜鉛の過剰摂取になることはほとんどありません。むしろ、少し足りないというくらいの方が多いものです。しかしながら、サプリメントになると亜鉛のみを集中的に摂取することになりますので、過剰摂取になりやすくなってしまいます。

亜鉛は過剰摂取に注意!

亜鉛の摂取推奨量というのは成人男性であれば1日に10mgです。1日に100㎎以上の摂取が長期間続くと、亜鉛の過剰摂取によって体に異常が出てくる可能性があります。経口摂取の場合には、1日50mgの摂取を1週間続けると過剰摂取による異常が出やすいと言われています。

亜鉛を過剰摂取すると、嘔吐や吐き気、脱水症状、発熱、倦怠感、イライラ、不安感などの症状が出る可能性もあります。また、亜鉛は栄養素としての銅とも相性が悪いので、亜鉛の過剰摂取によって銅が不足し、そこからまた別の異常が発生することもあります。

サプリメントに限った話ではないのですが、やはりサプリメントのほうが過剰摂取にはなりやすいものです。亜鉛の摂取にあたっては、注意しておきましょう。