ハゲというのは、ある程度の年齢を重ねた男性の悩みというイメージが強いかもしれません。
しかし、実は最近は若い女性でも、この悩みを抱えている方は増えてきています。
おしゃれにも気を使う、人との関係が大事なこの年代の女性にとって、これは非常に深刻な悩みとなります。
人間関係にも大きな影響を及ぼす問題になりえますから、原因や対策を知ることで、上手に対処していきましょう。
20代の女性でもなる?!女性の若ハゲとは
若い女性の方にとって、ハゲというのは本来、まったく自分とは無関係の問題ではないでしょうか。
しかし、ハゲは何も男性だけの問題ではありません。
若い女性でも、さまざまな原因が重なることでハゲが生じてしまうことはあるのです。
現在その問題に悩んでいる方はもちろん、まだ悩んでいなくても不安を抱えていらっしゃる方も、その原因を知って予防すること、そして対策をたてることは非常に重要です。
若いうちに女性に生じるハゲは、意外と何気ない行動や、それほど珍しくない状況が関係しています。
ですから、誰にでも起こりうる症状の1つだと言っても良いでしょう。
一言でハゲと言ってもさまざまなタイプがあります。
その中でも若い女性がなりやすいタイプは、ハゲというより薄毛の一種で「びまん性脱毛症」というものです。
これは脱毛症の一種ですが、一部分ではなく頭部全体の髪の毛が薄くなってしまうものです。
最初のうちは気づきにくいのですが、どんどん進行していってしまうと、分け目やつむじ部分がどんどん広くなっていき、そのうちに地肌が透けて見えるほどになってしまいます。
そうなると、好きな髪形をするというわけにはいかなくなってしまいますし、人目も気になってしまって非常に大きなストレスにもなってしまいます。
そのようにならないためのポイントは、できるだけ早いうちに髪の毛の量や質の変化に気づき、気づいたらすぐに対策を立て始めることでしょう。
気のせいだと思ったり、一時的なものだと思って深刻に考えずにしばらく放っておいてしまうと、目立たないようにカバーすることがどんどん難しくなっていってしまいます。
また、状況の改善にもますます時間がかかってしまうようになります。
ですから、シャンプーの際などに、日ごろから自分の髪の毛の状態に注意を払っておくことはとても重要です。
若い女性なのに薄毛になってしまう原因とは
若い女性の薄毛の原因は、さまざまです。
その中には、皮肉なことにおしゃれを楽しみ、身だしなみに気をつかう若い女性ならではの原因もあります。
そのうちの1つは、カラーリングやパーマなどによる頭皮や髪の毛へのダメージです。
20代の女性にとってカラーリングは当たり前のものですし、パーマも髪型を変える際にかけることがあるでしょう。
しかし、よく知られているように、これらは頭皮や髪の毛に大きな負担をかけてしまいます。
結果として脱毛や薄毛の原因になってしまうことがあるのです。
また、スタイリング剤なども毛穴を詰まらせてしまうので、悪影響となることがあります。
間違ったヘアケアやヘアアレンジなどによっても、頭皮に負担をかけてしまうことがあります。
あまりにこまめにシャンプーをし過ぎてしまっていたり、十分にシャンプーやトリートメント、リンスなどが洗い流せていなかったりすると、本来必要な皮脂まで落としてしまったり、本来落とすべき成分が残ってしまったりして、頭皮や髪のトラブルを引き起こしてしまいます。
さらに、きれいなスタイルでありたいという願いによる偏ったダイエットも、薄毛などの原因になることがあります。
十分な量のバランスの取れた栄養が摂れていないと、髪の毛が生えたり伸びたりするために必要な栄養が足りなくなってしまうのです。
もう1つの大きな原因となるのが生活習慣です。
ファーストフードやお酒を飲むときに多くなりがちな脂っこい食事が続くと、身体の血液の流れが悪くなってしまい、必要な栄養素も十分に摂れていないので、髪や頭皮まで栄養が届かなくなっていきます。
そして、これは若い女性に関わらず、女性のハゲの悩みの大きなポイントですが、やはりストレスは頭皮に大きなダメージを与える要因となります。
これは精神的なものだけでなく、生活習慣の乱れなどによるストレスも含まれています。
薄毛対策のために生活習慣を見直し、改善する
若い女性が抱える脱毛や薄毛などの悩みの対策として、もっとも大事なのが生活習慣の改善です。
生活習慣に関わる薄毛の原因は非常に大きな比重を締めています。
なぜなら、生活習慣を改善し、バランスの取れた食生活を習慣にすることで、髪や頭皮には十分な栄養が届いて健康な状態になるからです。
そうすると、髪の毛が生えてきやすくなります。
そして、規則正しい生活習慣を持つことで、睡眠不足や不規則な生活による自律神経やホルモンの乱れを正すことができます。
これらの乱れは身体に大きな負担となり、ストレスをかけてしまうものとなるのです。
まず、食生活の点ですが、髪や頭皮の健康には外食ではなかなか補いにくい栄養素が必要です。
たとえば、大豆製品は女性ホルモンを増やしてくれるイソフラボンが多く含まれています。
また、髪の毛の成分となる良質なたんぱく質は、肉、卵、乳製品などから取ることができます。
さらに、各種のビタミンも血流を良くするのに必要です。
果物や野菜からとれるビタミンCやレバー、赤身魚、貝などのビタミンB、ナッツや良質の油からとれるビタミンEも重要です。
そして、欠けがちなミネラルもしっかり補給しましょう。
逆に油っこいものや甘いものなどは食べすぎると、頭皮環境を悪くします。
睡眠も非常に重要で、髪の毛は寝ている間に成長します。
特に髪の毛を作る細胞がもっとも活発に働くのは22時から2時と言われ、この時間に睡眠がとれていないと、髪の毛の成長には大きなマイナスとなります。
そして、十分な睡眠時間が取れていないと、ストレスはたまりやすくなります。
さらに、生活習慣には正しいヘアケアも含まれます。
髪や頭皮についた汚れはしっかり落としつつも、守るのに必要な皮脂は取り除かないようにする必要があります。
自分に合ったシャンプーの回数、合ったヘアケア用品を選ぶようにしましょう。
薄毛対策の育毛剤の選び方
生活習慣の改善は非常に重要で、不可欠なのですが、改善が目に見える仕方で表れるにはそれなりの期間が必要なのも事実です。
目立つほどに酷くなってしまっている薄毛は、少しでも早く改善してほしいと思うものです。
そのためには生活習慣の見直しだけでなく、育毛剤などで集中的に対処していく必要があるでしょう。
育毛剤は非常に多くの種類がありますが、どのようなものを選べば良いのでしょうか。
まず、1つのポイントは、男性の薄毛と女性の薄毛は異なる原因によることがあるので、女性の薄毛専用の育毛剤を使った方が良いということです。
ですから、たまたま家族やパートナーが育毛剤を使っていた場合に、それを一緒に使えば効果があるというわけではありません。
また、女性用育毛剤もさまざまな原因に特化したものもあります。
たとえば乾燥した頭皮用や皮脂の多い頭皮用、ホルモンバランスを調整するものなど、配合されている成分で効果のあるケースが異なります。
ご自身の年齢や皮膚の状態、考えられる原因などから、効果のありそうな成分を多く含んでいるものを選んで使ってみると良いでしょう。
また、育毛剤には化粧品としての育毛剤と、医療部外品としての育毛剤があります。
医療部外品としての育毛剤には、一定の効能が認められた成分が含まれているので、多少早い効果を感じることができるかもしれません。
なお、髪の成長は非常にゆっくりなため、育毛剤の効果もすぐに表れるものではありません。
個人差もありますが、異常が起こったりしないのであれば、半年以上は使用を続けて、様子を見る必要があるでしょう。
長く使い続けるものであることを考えると、使用方法もさまざまなタイプのものがありますから、ムリなく続けられるものを選ぶと良いかもしれません。
女性の若ハゲの改善・防止には、総合的な対策が有効
このように、若い女性の脱毛や薄毛にはさまざまな要因があります。
おそらく、実際にこの問題で悩んでいる方は、このいくつかの原因に心当たりがあるのではないでしょうか。
育毛剤を使用することで状況が改善されても、生活習慣が乱れていたり、ヘアケア方法が間違っていると、また時間が経てば同じ問題が起こってしまいます。
ですから、どれか1つの対策を始めるというより、総合的に生活を見直しながら、育毛剤などで薄毛を防止して対策していくのが改善への早道でしょう。