男性の薄毛における救世主とも言えるフィナステリドなのですが、フィナステリドは薬です。薬である以上は、やはり副作用の可能性が出てきます。フィナステリドにも副作用はありますので、その副作用を理解した上で利用を検討していきましょう。
意外と知られていないフィナステリドでの副作用の症状と発症率
「薬である以上は副作用があるだろうなと思っている」という方もいることでしょう。ただ、具体的にどういう副作用の症状があって、それがどれくらいの発症率なのかまでを知っている方はそう多くありません。まずは、どのような副作用があって、どれくらいの発症率なのかを理解しておきましょう。
フィナステリドの副作用としては、このようなものが挙げられます。
- 性欲減退
- 知られる勃起機能障害(ED)
- 肝機能障害
- うつ
- 精子減少
男性としては「ひえぇ・・・」と漏らしてしまいそうな症状ばかりなのですが、肝機能障害に関しては発症率は不明、それ以外も1%台です。しかも、プラセボと呼ばれるまったく効果のない偽物と薬を使用した臨床試験結果とほぼ同じような結果です。
つまり、データとしてはフィナステリドの副作用の危険性というのはかなり低いということです。むしろ、「副作用が起こるかもしれない・・・」という不安感で実際に副作用のような症状が出る可能性を心配したほうがいいでしょう。ただ、だからといって副作用について完全に心配しなくていいというわけではありません。
子作りを考えている人は必見!フィナステリドによる性機能への影響
子作りを考えている男性であれば、やはりフィナステリドによる性機能への影響をきちんと理解しておくべきです。先では副作用として性欲減退、EDで知られる勃起機能障害、精子減少といったものを挙げました。発症率は低いものの、だからといって考えなくていいというわけではありません。
性欲減退に関しては、本当に自覚症状のみで日常生活に大きな問題が出るようなものではないケースがほとんどです。もちろん、「おかしいな」と思ったときにはお医者さんに相談しましょう。ただ、性欲減退以外の症状に関してはちょっと注意が必要です。
EDで知られる勃起機能障害
EDで知られる勃起機能障害に関しても発症率自体はかなり低いです。ただ、勃起機能障害に関しては、男性のメンタルというのがかなり関係してきます。「副作用が出るかもしれない・・・」という不安から勃起機能障害になる可能性も大いにあります。
発症率はかなり低いので、気にし過ぎないことです。勃起機能障害になってしまうと、それこそ子作りが思うようにいかなくなります。仮に異変が起こっても早い段階でお医者さんに相談しておけば大丈夫ですので、あまり神経質にならないことです。
精子減少
精子減少も発症率はかなり低いです。仮に副作用らしき症状が出てもフィナステリドの服用をストップすることによって改善すると言われています。そのため、これに関してもそう神経質になる必要はないでしょう。
ただ、これから子作りを考えている男性であれば、一旦フィナステリドの服用をストップしたほうがいいかと思います。フィナステリドの服用をストップして、完全に体から抜けるまで待ってから子作りをしたほうがいいでしょう。最低でも1ヶ月ほど期間を空けて、安全に子作りに励みたいものです。
子どもや女性への影響
フィナステリドはホルモンバランスを乱してしまう可能性がありますので、子どもや女性には絶対に近づけさせないようにしましょう。服用は当然NG、触れることもNGです。特に、妊婦さんの場合には胎児への影響もありますので、絶対に服用も触れるのもNGです。
錠剤が割れた状態だと、薬に触れるだけで皮膚から吸収されてしまいます。これを経皮吸収というのですが、既婚男性でご自宅に奥さんやお子さんがいる場合には特に注意しておきましょう。本人以外が触れられないようにしておくのがベストです。
繊細な男性だからこそフィナステリドのうつ症状についても知っておこう!
これは男性自身が一番よくわかっているかと思いますが、男性の心というのはとても繊細なものです。それゆえに、フィナステリドによるうつ症状についてもしっかりと理解しておきましょう。ただ、これも発症率はかなり低いです。
やる気や活気を促す男性ホルモンが減少すると、やはり気分が落ち込んだり、イライラしたりすることも出てきます。日頃からそういう傾向のある方は判断が難しいかもしれませんが、症状が気になるようであれば早い段階でお医者さんに相談しましょう。いきなりうつ病になるといったわけではありませんので、その点は安心してください。
酷使しがちだからこそ!フィナステリドによる肝機能障害
男性というのは、特に仕事の付き合いなどでお酒を飲む機会が多いものです。だからこそ、肝臓のことを日頃から気にしている方も多いのではないでしょうか。フィナステリドでは少ないながらも肝機能障害の副作用も報告されています。
ただ、フィナステリドで肝機能障害の副作用が出る場合、日頃から肝機能の状態がよろしくないということが考えられます。薬である以上、フィナステリドも少なからず肝臓に負担をかけることになります。心配な方は、そのあたりも含めたお医者さんに相談してみましょう。
こんな人はフィナステリドを服用しないほうがいい!
フィナステリドは薄毛で悩む男性にとって、本当にありがたい薬です。しかしながら、だからといって薄毛で悩む男性であれば誰もがOKというわけではありません。中には、フィナステリドを服用しないほうがいいという方もいます。
まず、神経質な方です。特に、今回紹介したフィナステリドの副作用というのは本人のメンタルが大きく関係してくるものばかりです。副作用のことばかり考えていると、そのメンタルの影響で副作用と同じような症状が出てしまうこともあるのです。
あとは、子作りを考えている方です。フィナステリドの服用をストップしてから子作りを・・・という話をしましたが、子作りが終わってからフィナステリドの服用を始めるほうが安心です。
まとめ
フィナステリドは薄毛で悩む男性にとっての救世主なのですが、薬である以上はやはり副作用があります。ただ、その発症率というのはかなり低いです。症状や発症率、向き不向きなども考えた上で、フィナステリドの服用を検討していきましょう。