ヘアスタイル・ファッション

オシャレに欠かせないワックスは薄毛の原因になる?

一般的に男性のオシャレは女性のオシャレに比べると、バリエーションが少ないと言われています。実際に、服ひとつとってもやはり女性のほうが選択肢というのは多いものです。ただ、だからといって世の男性がダサい方ばかりというわけではありません。
男性は男性でオシャレを決めているものです。実際に、最近では年齢を問わずオシャレな男性もかなり多くなりました。先日亡くなってしまった大杉漣さんもオシャレなことで有名でした。
オシャレな男性にとってファッションアイテムはもちろんですが、髪型というのも重要なポイントになってきます。髪型を決めるのに必要となってくるのがワックスなどの整髪料です。ただ、このワックスが薄毛の原因になるという話もあります。実際のところはどうなのでしょうか?

ワックスは薄毛の直接的な原因にはならない!

結論から言ってしまうと、ワックスが薄毛の直接的な原因になることはありません。実際にワックスが薄毛の直接的な原因になるのであれば、世の男性はもちろん、女性を含めてほとんどの方が薄毛になってしまうでしょう。それにワックスが薄毛の直接的な原因になるなら、そういった注意喚起が各種メーカーから出るはずです。
ワックスを使うだけで薄毛になるということはありませんので、その点は安心していいでしょう。ただ、あくまでも直接的な原因にはならないというだけであって、間接的に薄毛に影響を及ぼす部分はあります。油断はできません。

ワックスによって頭皮環境が悪化すれば薄毛のリスクも高まる!

ワックスが薄毛の直接的な原因にはならないという話をしたのですが、ワックスの使い方に問題があって頭皮環境が悪化してしまうと薄毛のリスクも高まります。基本的に薄毛というのは頭皮環境の悪化から起こることが多いため、当たり前といえば当たり前のことです。では、なぜワックスで頭皮環境が悪化してしまうのでしょうか?
理由は以下の3つになります。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

  • ワックスで頭皮の毛穴が塞がれてしまう
  • ワックスに含まれる界面活性剤による刺激を受けてしまう
  • ワックスを落とすためにシャンプーをしすぎる

ワックスで頭皮の毛穴が塞がれてしまう

ワックスのカバー力というのは、かなりのものです。試しに、ワックスを手の甲にちょっとだけ伸ばしてみてください。そこに水をかけると、ワックスの部分だけ綺麗に水を弾くかと思います。
ワックスには油分が多く、この油分によってより自由なスタイリングが可能になってくるのですが、これが頭皮についてしまうと毛穴を綺麗に塞いでしまいます。極端な言い方をすれば口を塞がれて呼吸ができなくなるようなものです。ワックスによって頭皮の毛穴が塞がれてしまうと、フケやかゆみ、炎症などのトラブルを起こりやすくなります。
当然、頭皮環境は悪化します。ヘアサイクルも乱れてしまいますので、薄毛になりやすい頭皮環境となってしまうのです。

ワックスに含まれる界面活性剤による刺激を受けてしまう

ワックスなどの整髪剤には界面活性剤が多く使われています。界面活性剤については漠然としたイメージであっても、「よくないもの」という認識を持っている方も多いのではないでしょうか?実際に、最近では化粧品などでも「界面活性剤フリー」といった部分を強調しているものが多くなっています。
界面活性剤フリーだから肌に優しいという謳い文句のものも多いのですが、逆に言えば界面活性剤が入っていると肌に優しくないということになります。界面活性剤は身近なものに含まれていて、皿洗いで手が荒れるのも食器用洗剤に含まれている界面活性剤の影響だと言われています。
界面活性剤というのは刺激の強いものなので、界面活性剤の含まれているワックスが頭皮につけば頭皮がダメージを受けてしまうのです。その結果、頭皮環境が悪化し、薄毛のリスクが高まってしまうのです。

ワックスを落とすためにシャンプーをしすぎる

ワックスをつけた日というのは、シャンプーにかなりの力を入れるのではないでしょうか?洗っても洗ってもヌルヌルしている気がして、何度も何度もシャンプーしてしまうという方も多いでしょう。実は、これも頭皮環境を悪化させ、薄毛のリスクを高めてしまうのです。
シャンプーをしすぎてしまうと、頭皮にとって必要な皮脂までも落としてしまいます。皮脂というのは頭皮を守る膜のような役割をしていますので、必要な皮脂が落ちることによって頭皮がノーガードの状態になってしまうのです。乾燥や炎症が起こりやすくなりますし、頭皮環境も悪化してしまいます。

これで薄毛を遠ざけよう!ハゲないワックスの付け方

ワックスが間接的に薄毛に影響するということについてはご理解いただけたかと思います。ただ、ワックスが薄毛のリスクを高めてしまうのはあくまでも間違った使い方をしたときだけです。正しく使っていけば、ワックスも怖くありません。ワックスを正しく使っていくためにも、以下のポイントに気を付けていきましょう。

  • 大量ではなく、適量のワックスを使う
  • ワックスが頭皮につかないようにする
  • ワックスをつけっぱなしにしない

適量のワックスを頭皮につかないようにして、その日のうちに洗い流すということが大切です。男性の場合には10円玉ほどの量で十分だと言われています。髪を立たせるためには髪の根元にワックスをつける必要がありますが、このときに頭皮につかないように気を付けましょう。
毛先をちょっと遊ばせたいだけであればムリにワックスを使う必要もありません。ドライヤーで形を作ることもできるでしょう。また、女性がメイクを落とさないまま寝てしまうのと同じように男性もワックスを落とさないまま寝てしまうこともあるかもしれません。ただ、寝ている間に頭皮にワックスがついてしまう可能性がありますので、基本的にはその日つけたワックスはその日のうちに落とすようにしましょう。

今日から実践!知っておくべき正しいシャンプーの仕方

ワックスの使い方に気を付けるのはもちろんですが、薄毛のリスクを抑えたいのであればやはり正しいシャンプーの仕方も知っておくべきです。間違ったシャンプーをし続けて、薄毛のリスクを自ら引き上げているという方も少なくありません。正しいシャンプーの仕方というのは、以下になります。

  1. まずはお湯だけで髪と頭皮を洗う
  2. 手で泡立てたシャンプーで頭皮を洗う
  3. 爪を立てずに指の腹で優しく丁寧に洗う
  4. シャンプーが残らないようにしっかりとすすぐ
  5. タオルで押さえるようにして、髪の水気を取る
  6. ドライヤーの冷風と微温風でしっかりと乾かす

男性の場合にはシャンプーをそのまま頭皮や髪につけて、そこで泡立てるという方が多いですし、爪を立ててガシャガシャと洗う方も多いです。タオルドライも雑、そしてワイルドに自然乾燥という方も少なくないでしょう。これらすべてが頭皮環境を悪化させ、薄毛のリスクを高めてしまいます。これを機会に面倒でも正しいシャンプーの仕方を実践していきましょう。

まとめ

ワックスというのは薄毛の直接的な原因にはならないものの、使い方を間違えると薄毛のリスクを高めてしまいます。ただ、ワックスを正しく使い、正しいシャンプーの仕方を実践していけば、ワックスも怖くありません。今日からでも実践していきましょう。