薄毛のメカニズム

抜け毛の1日の平均本数を知ることが第一歩

抜け毛が気になってくると、いつどのようなシーンでも抜け毛の量をチェックしてしまうものです。シャンプーの後の排水溝、ブラッシング後のブラシ、ドライヤー後の洗面台など常にチェックしてしまうという方は多いはずです。しかしながら、そこまで気になるのであればまずは抜け毛の1日の平均本数を理解しておきましょう。

1日の抜け毛の平均本数は意外に多い!

抜け毛を気にしている方というのは、「こんなに抜けるはずがない!」という気持ちがどこかにあるのではないでしょうか。もしかしたら、そもそも正常であれば髪は抜けないはずという極端な考えにいたっている方もいるかもしれません。まずは、そういった間違った認識を正していきましょう。

人間の髪というのは、毎日抜けるものです。基本的に毎日抜けるものですから、抜けて当たり前だと思っておきましょう。しかも、その抜ける量も結構なものです。というのも、1日の抜け毛の平均本数というのは、50本から100本ほどだと言われています。もちろん、個人差はありますがこれくらいは誰でも毎日当たり前に抜けるのです。

50本から100本ということですが、実際に髪を50本から100本集めてみると見た目にもかなりの量になります。抜け毛の本数にあまりにも神経質になってしまっている方は、実際に髪の本数を数えて、1日に平均して抜ける量というものを目で確認しておくといいでしょう。「あ、これくらいなら平気かも」とそれだけで抜け毛への不安が解消されるかもしれません。

「排水溝の抜け毛=ハゲのサイン」ではない

「抜け毛がひどいかもしれない」「ハゲかもしれない」と思うようになったきっかけがお風呂場の排水溝であることは多いものです。実際にこういう方が多いからこそ、世間一般でも「排水溝の抜け毛=ハゲのサイン」と思われがちです。しかしながら、この思い込みというのは間違いであることがほとんどです。

1日に50本から100本ほど抜けるのは当たり前という話をしましたが、抜けるタイミングとしてもっとも多いのがシャンプーをしているときです。1日の抜け毛の半分以上がシャンプーのときに抜けていると考えていいでしょう。つまり、排水溝の抜け毛というのはあって当たり前なのです。

「排水溝の抜け毛=ハゲのサイン」という思い込みは、本当に何のメリットもありません。本人にとってストレスになるだけですので、この思い込みは捨ててしまいましょう。シャンプーのときは抜けて当たり前なのです。

抜け毛の1日の平均本数以外での見極めポイント

1日に50本から100本はある抜け毛ですが、これを大きく上回る本数が毎日続くということであれば、ハゲてきているということになります。しかしながら、抜け毛の1日の平均本数以外でも見極めポイントがあります。

それは抜けた髪の状態です。もし抜けた髪が黒々としていて太く強いものであれば、問題はありません。しかしながら、細く弱々しいものであった場合には要注意です。髪の成長が短くなっており、その状態で抜けているのですから、やはり正常とは言えません。

他にも祖父母や両親、兄弟にハゲている人がいる、思春期後に抜けるようになってハゲが進行している、全体的に細く短い髪が多くなったといった場合には、男性のハゲ、いわゆるAGAである可能性があります。AGAの場合、放っておくと進行するだけです。早めに医療機関で相談するようにしましょう。