生え際

もしやと思ったら…生え際後退のチェック方法

ベジータはげとも言われる、おでこの両側の薄毛が進行していくタイプのものをM字はげと呼びます。これは若い人にも多いタイプの薄毛で、進行具合が早いのも特徴です。進行が早いとはいえ、早く症状に気づけば改善の余地もあります。誰もが薄毛にはなりたくないものです。定期的にチェックして薄毛を防止しましょう。

どうしてM字型の薄毛になっちゃうの?おでこから後退する原因を知ろう

生え際の後退はどうして起こってしまうのでしょうか。考えられる原因を見ていきましょう。

  • 眼精疲労
  • 血行不良
  • ストレス
  • 生活習慣
  • 遺伝

眼精疲労

では一つずつ原因を見ていきましょう。まずは眼精疲労です。現代人はスマホ、タブレット、パソコンを当たり前のように毎日使っています。目の疲れと薄毛なんて一見何の関係もないように感じてしまいますが、最近の研究でこれらにも大きな関係があることがわかってきました。
スマホやパソコンを使用しているとき、目は画面にくぎ付けで、まばたきの回数も少なくなるといわれています。また、近距離で画面を見ている人もいるでしょう。この状態を続けると、目はかなりの負担を受けていることになります。
目の周りは筋肉の動きが鈍ってしまい、血行が悪い状態になってしまうのです。デスクワークが多い人の場合、一日中同じ姿勢でいることも多いかもしれませんが、この状態も目に大きな負担がかかっています。目の周りの血行が悪くなると、同時に周辺の血行も鈍ってしまい、目に近いおでこの生え際はその影響をもろに受けてしまうのです。
また、目を使いすぎて首や肩にコリを慢性的に感じている人もいるでしょう。コリは血行を妨げる原因となってしまうため、これも間接的に生え際の血行を悪化させる原因となってしまいます。

血行不良

次に、眼精疲労とリンクする部分もありますが、身体全体の血行不良も大きな原因です。これはM字型の薄毛に限ったことではないのですが、血行が悪いと頭皮に届けられるはずの栄養がきちんと届かず、毛根は栄養不足になってしまいます。
栄養が足りないのですから、髪の毛をきちんと成長させることができません。頑張って生えてきても栄養不足ではやせ細った細い毛にしかなることができず、薄毛になってしまうのです。そもそもおでこの部分というのは栄養を運ぶための毛細血管が少ない場所でもあります。
もともと少ないのに、栄養が不十分であればそこに栄養はとどきません。その結果M字型に薄毛が進んでしまうのです。また血行が悪いと頭皮は冷えてしまいます。頭皮が冷えると硬くなってしまうのですが、そうなると新陳代謝が低下してしまい、ターンオーバーを正常に行うことができません。
ターンオーバーが行われないと古くなった角質はそのまま残ってしまい、どんどん頭皮が固くなってしまうので、髪の毛が成長しづらくなり、薄毛を招いてしまいます。

ストレス

ストレスもM字型の薄毛になってしまう大きな要因の一つです。人はストレスを感じると男性ホルモンを分泌することでストレスに対処しようとします。これによってストレスは緩和されていくのですが、ここで分泌される男性ホルモンには薄毛になる要素が含まれています。
また、ストレスを感じることで身体は緊張状態になるので、結果として血行は悪くなります。血行が悪くなると先に述べたように頭皮の代謝は悪くなりますし、頭皮に十分な栄養が送られることもなくなってしまいます。それに加え、「はげてしまうかもしれない」という強迫観念もよくありません。
抜け毛が多くなってきたり、目に見えてM字型の薄毛が進行して後退し始めると、人はその部分が気になって仕方なくなります。これにより精神的ストレスを感じますし、そこにばかり目が行って手で触れることも多くなるので、頭皮が必要以上に刺激されダメージとなり、さらに薄毛が進行してしまうこともあります。

生活習慣

そして、髪の毛の成長に大きく影響する皮脂の分泌を左右する生活習慣もM字型の薄毛になってしまう原因になります。乱れた生活習慣や睡眠不足はストレスのもととなり、男性ホルモンを多く分泌するようになります。
男性ホルモンの影響で皮脂が分泌されるので、過剰な皮脂により毛穴が詰まってしまい、毛がうまく成長することができません。十分に毛が成長できなければ、本来あるべき太さよりもやせ細った毛が生えてくるので、毛量が変わらなくても薄毛に見えます。
そして、食習慣により皮脂の分泌が過剰になっている人もいます。もともとおでこは皮脂が分泌されやすいパーツです。脂っこいものや甘いもの、糖質などを過剰に摂取しすぎると、皮脂の量もどんどん増えてしまいます。
その結果、皮脂の出やすいおでこ周辺で毛穴が詰まってしまい、M字型の薄毛が進行することにもなるのです。

遺伝

最後に遺伝も考えられます。遺伝は回避しようのない部分がありますが、だからと言って早めに薄毛対策を始めておけばある程度抑えることができます。もしも自分の親族を見てM字型の薄毛が多い場合は同じように進行する場合があるので、早めに対策を練っておきましょう。また頭頂部からの薄毛が親族に多い場合も同様に対策をしておくことで、薄毛の進行を抑えることは不可能ではありません。

もしかしてキてる?M字型薄毛の兆候を知ってチェックしてみよう

今前髪をあげてみて、以前よりおでこが後退しているなと感じるのであれば、それはもう薄毛が進行している可能性が大です。男性型脱毛症の基準として後退している部分の一番端と頭のてっぺんである頭頂部をつないだ直線が2cm未満の時、AGAが進行していると診断されます。
それから自分でおでこの部分が全体的に見えるように鏡に向かってうつむいてみましょう。その状態で、覗き込むようにして鏡を見るとおでこ全体が見えます。この時、M字型の薄毛が進行しているのであれば明らかに生え際がM型になっているように見えます。
通常はおでこが一直線になっていますから、もしMのように見えるのであれば注意が必要です。ただ、こう感じるまで後退しているのはかなり進行してしまっている状態です。薄毛の進行を食い止めるには早めに自覚症状を持つことが必要です。
まだ実感するほどではないにしても、薄毛の進行はチェックできますから、段階を追って確認してみましょう。

毛量の変化

まずは髪の毛量の変化です。自分で見ただけではわかりづらいかもしれませんし、「髪の量減っていない?」と言われたらそんな気もしてくるものですが、わかりやすいのは髪形をセットしたときです。同じスタイリング剤を使用して同じようにセットしているのに、髪形が以前のように決まらないと感じているのであれば、それは髪の毛の量が減っていることが原因かもしれません。

抜け毛

それから、抜け毛にも注意してみてください。今までは髪の毛を洗った後、タオルドライをしてもそんなにタオルにつかなかったのに、付着する毛の量がかなり増えていると感じるのであれば、それは抜け毛が増えている証拠です。
ただの抜け毛であれば時期によって増えることもあるのですが、抜けている毛に着目しましょう。しっかりと太さのある毛が抜けているのであれば、それは毛が寿命を終えて抜け落ちただけなので問題ありません。しかし、抜けた毛が他の髪の毛と比べて細いのであれば、髪の毛が正常な成長をしていないと考えることができます。

もしM字型の薄毛に気づいてしまったら!?どうやって予防すればいいの?

チェックをしてみて「やばい!」と感じた人もいるでしょう。M字型の薄毛の進行を予防するには、気づいたときからの対策でも遅くありません。

育毛シャンプー

まず手っ取り早く始めることができるのが育毛シャンプーです。育毛シャンプーは育毛成分が入っているだけでなく、頭皮に詰まった余分な皮脂や老廃物をきちんと洗い流す成分が入っています。まだ使用していないのなら、すぐに取り入れてみましょう。
もし育毛シャンプーを使用しているのに満足いく結果が得られないでいるのなら、シャンプーの強さに頭皮が負けてしまっている場合があります。洗浄力の強すぎるシャンプーでは皮脂を洗い流しすぎて頭皮が乾燥してしまっていることも考えられるので、その場合は無添加のものやアミノ酸系の低刺激のシャンプーを使いましょう。
シャンプーを変えた上で、育毛剤をつけるようにしてみてください。育毛剤は髪の毛に必要な栄養を外から与えてくれ、髪にコシとハリを取り戻させる効果があります。ネットで検索すると量販店では販売されていないような育毛剤で、口コミでも評価の高いものがたくさんありますから、一度調べてみるといいでしょう。
育毛剤を使用するときには血行を高めるマッサージが効果的です。慣れないうちは自分の指で行うと頭皮に傷をつける可能性がありますから、頭皮マッサージ専用のシリコン製のブラシなども併用して使うことをお勧めします。

育毛サプリメント

それから今は薄毛対策のサプリメントも多く販売されています。髪の毛に必要な栄養素である亜鉛は食事からも摂取できますが、忙しい毎日の中で意識して増やすのはなかなか大変です。薄毛対策用のサプリメントのほとんどは、この亜鉛と血行促進に効果があるセンブリエキスや海藻エキスなどを配合したものが多くなっています。
せっかく亜鉛をたくさん摂っても血行が悪ければ頭皮に栄養はいきわたりませんから、これらの成分が同時に摂れるものを選びましょう。

M字型の薄毛の原因は一つではない!困ったら専門家に尋ねるのもオススメ

このようにM字型におでこが後退していく薄毛でも、原因はさまざまです。頭皮の肌質も人によって違うため、ある人に効果があったことが別の人にも効果があるとは限りません。明らかに進行してきている場合は、まず病院に行ってお医者さんの診断を受けた上で、適切な対策をしていくといいでしょう。