なんだか最近生え際の薄毛が気になる！といったお悩みをお持ちのあなた。このままm字はげが進行してしまうかもと心配ではありませんか？m字はげを改善するにはどうすれば良いのか、m字はげの原因から効果的なマッサージ方法、その他m字はげの改善方法をご紹介します。
まずはm字はげの原因を知ろう
ｍ字はげはAGAの代表的な例でもありますが、普段の生活の中にもｍ字はげを進行させてしまう可能性のある要素があります。
遺伝的な要素もあるAGA
テレビCMなどでもよく耳にするAGAとは、男性型脱毛症のことです。 父親がAGAの場合は子にも遺伝する傾向が強いと言われています。 20～40代の男性に多くみられ、ｍ字はげ以外にもu字型、o字型といった薄毛のタイプがあります。
AGAは男性ホルモンが原因と考えられています。男性ホルモンの中で最も分泌量が多いのがテストステロンです。このテストステロンは5αリダクターゼという酵素と反応してジヒドロテストステロンという物質を生み出します。ジヒドロテストステロンは毛母細胞に作用するとともに頭皮の毛細血管を収縮させ、髪の毛を抜けさせる原因となります。
AGAは進行性の脱毛症ですから、放っておくと薄毛が進行してしまいます。病院で適切な処置を受けることが重要です。
頭皮の血行不良
髪の毛は血流から栄養素を受け取るので、頭皮の血行不良が起こると髪の発育に悪影響を及ぼします。頭皮の血行不良にはどんな原因があるのでしょうか？
ストレス
m字はげに悩む方は、普段の生活でストレスを感じていませんか？ストレスを感じると自律神経が乱れ、血行不良を起こし髪に栄養が届かなくなってしまいます。
食生活の乱れ
手軽だからとついコンビニでご飯を済ませていませんか？ 古くから日本人は野菜や魚を多く食べてきました。しかし欧米の食生活が入ってきて、肉や揚げ物といった油を多く使った食事を多くとるようになってきました。
そのため、脂っこいものを食べ過ぎて、頭皮への皮脂分泌が過剰になってしまうことがあります。すると髪の毛を洗っても皮脂がしっかりと洗い流されず頭皮に残ってしまい、毛穴が詰まったり細菌の繁殖を助けてしまったりするのです。
生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れの中でもっとも致命的なのが睡眠時間の不足です。毎日残業が続いていて夜遅く帰ってこなければならず朝早く出勤しなければならないといったケースでは、睡眠不足が心配されます。睡眠中は髪の毛が伸びたり傷ついた部分を修復しているので、睡眠がとれていないとダメージがどんどん髪の毛に蓄積されていくのです。
頭皮の血行も睡眠中の方が良くなっていることが多いので、睡眠不足になると頭皮に送られる酸素や栄養素が少なくなり、さらに薄毛が進行してしまうかもしれません。
m字はげの改善には頭皮マッサージが効果的
AGAについては病院での治療が必要ですが、もう一つのｍ字はげの原因である頭皮の血行不良には頭皮マッサージが効果的です。血行を良くするとともに、リラックス効果も期待できます。
頭皮マッサージが効果的な理由
大きな要因の一つが、マッサージによって血行が促進されることです。薄毛やハゲの原因の一つが頭皮の血行不良です。頭皮には無数の毛細血管が通っていますが、その毛細血管が収縮することで頭皮のすみずみまで酸素や栄養素が行き渡らず、薄毛になっています。
そこで、マッサージによって頭皮の血行を促進し、髪の毛の正常な生育を促すことができます。さらにマッサージによって髪の毛がしっかり育つ土台を作ることもできます。頭皮が硬い状態だと強くて太い髪の毛を育てることができません。
頭皮マッサージをすれば頭皮が徐々に柔らかくなり、髪の毛が育ちやすい環境を整えることができるのです。
頭皮マッサージの効果を感じにくい可能性のある人
AGA「男性型脱毛症」が原因の場合
代表的なものがAGA、つまり男性型脱毛症です。これは体内にある男性ホルモンが毛母細胞に作用して抜け毛を増やしているというケースです。AGAでは頭皮の血行促進による効果は限定的になります。特にそれが顕著なのが前頭部の薄毛です。
頭頂部の薄毛、つむじハゲではAGAの影響が比較的少ないと言われていますが、前頭部の薄毛いわゆるｍ字はげではいくらマッサージをしても進行が止まることは期待できません。AGAやｍ字はげになっている方は、マッサージよりも専門医による治療の方が高い効果を期待できるでしょう。
生活習慣や食生活が大きく乱れている人
加えて、生活習慣や食生活が大きく乱れている人もマッサージだけで症状が改善することはありません。マッサージは抜け毛が増えてきたとか、髪の毛が細くなってきたといった初期症状への対処法だからです。明らかに不規則な生活をしている方や、肉や揚げ物ばかり食べているという方は、そちらの生活習慣の見直しから始めるようにしましょう。
頭皮マッサージをする前にチェックすること
頭皮の血行不良が起きている場合は頭皮が固くなっている場合があります。頭皮が動かないほど固くなっていたら危険ですので、マッサージをすぐに始めましょう。
今日からできる！頭皮マッサージの方法
髪の毛を動かすのではなく、頭皮を動かすように意識しましょう。耳の上、側頭部に親指以外の4本の指を置き、頭をつかむように頭皮に指の腹を付けます。小さな円を描くようにして頭頂部へ移動させていきましょう。同じように、先ほどより少し頭頂部に近い位置から再度マッサージ、次はさらに上の位置から始める…というマッサージを繰り返しましょう。爪を立てると頭皮を傷つけてしまいますので、指の腹で気持ちいい程度の圧をかけていきましょう。
ツボを刺激することも忘れずに行いましょう。 頭のてっぺんにある百会というツボから十時にある四神聡というツボを押しましょう。 百会はストレス緩和の効果があると言われています。首の付け根の外側にあるくぼみは天柱と呼ばれ、自律神経を整える効果が期待できます。
頭皮マッサージの効果をさらにアップさせるには
頭皮マッサージの効果をより高めるために、育毛シャンプーや育毛剤もあわせて使ってみましょう。
低刺激の育毛シャンプー
育毛シャンプーの効果として頭皮環境を清潔に保つという点があります。汚れを程よく落とし、過剰な皮脂での毛穴のつまりを改善する効果のある育毛シャンプーを選びましょう。
育毛シャンプーの選び方のポイントは洗浄力が強すぎない、低刺激のものを選ぶことです。強すぎる洗浄力はかえって皮脂を落としすぎてしまい、頭皮が乾燥、さらにその頭皮を守るために皮脂を分泌し…と悪循環になってしまいます。頭皮への刺激が少ないと言われているベタイン系、アミノ酸系のシャンプーがおすすめです。
育毛剤で頭皮環境を整える
育毛剤では頭皮の環境を整え、今ある髪の毛の生長を促進する効果が期待できます。血行促進の効果が期待できる成分としてはセンブリエキスが有名です。
育毛剤は使った初日に効果を実感できるものではありません。発毛サイクルとともに効果を発揮するものですので、各育毛剤が推奨している使用期間を続けて使ってみましょう。一般的には3～6か月以上の使用を勧めているものが多いようです。使い続けることで産毛が生えてくるといった嬉しい効果を感じられる人もいるでしょう。
頭皮だけじゃない。m字はげには眉毛マッサージ
一気にツボを刺激する眉毛マッサージ
意外ですがｍ字はげには、眉毛マッサージも効果があると言われています。ｍ字はげの原因として、ホルモンバランスが乱れているほかに、目を酷使することで起こる眼精疲労が血行不良につながっているとも考えられています。
目の周りには眼精疲労を解消する清明というツボがありますので眉毛もマッサージしてみましょう。まず目頭に親指を当て、人差し指で眉毛を挟むようにつかみます。目尻まで3～4秒かけて、3，4カ所つかんで指を移動させていきましょう。
マッサージする際の注意点
効果が出るまで時間がかかる
まず一つ目の注意点は、効果が出るまでの時間です。マッサージは血行を促進して頭皮に栄養を補給し、その結果太くて強い髪の毛を生み出すというものです。ですから効果が出るまでにある程度の時間がかかります。
中には一週間や二週間程度やってみて効果がないのでやめてしまうという方もいますが、それでは薄毛対策にはなりません。最低でも一ヶ月程度、可能なら数か月気長にやってみて効果を見極めるようにしましょう。
頭皮に余計な刺激は与えない
もう一つの注意点はマッサージの方法です。非常に重要なポイントは、頭皮に余計な刺激を与えないようにするということです。以前は頭皮に刺激を与えることによって毛母細胞を活発にし、発毛・育毛を促すという方法が人気を集めたことがあります。
櫛で頭皮を叩くといった方法がもてはやされた事もありますが、それは逆効果です。皮下にある毛母細胞や毛乳頭などの組織に甚大なダメージを与えてしまうからです。一度ダメージを受けた皮下組織はまったく回復しないか、回復したとしても長い時間がかかります。
ですから、なるべく頭皮に刺激を与えない方法でマッサージをする必要があるのです。したがって、入浴中のマッサージでも爪を立てて行ったり、指の腹で力強くするのは大きな間違いとなります。
頭皮、眉毛マッサージ以外にm字はげ改善にできること
頭皮の血行不良につながる全身のコリをほぐす
血の流れは全身を巡っていますので、頭皮をほぐすだけでなく、全身のコリをほぐすことで頭皮の血行不良解消につながります。ストレッチや軽い運動をして血の流れを良くすることを心がけましょう。デスクワークが多い方は席を立った際に軽く肩を回したり、目をぐるりと一回りさせて目の周りの筋肉をリラックスさせましょう。湯船につからずシャワーで済ます方も多いと思いますが、湯船にゆっくり浸かることで血行を促進し、リラックスでき、毛穴に詰まった皮脂や汚れを浮かせることもできます。毎日は難しくても、意識的に湯船につかるとよいでしょう。
生活習慣を改善する
食事、睡眠、運動を正しく行うことで血行を良くすることができます。食事は髪を作るもととなるたんぱく質、ミネラルを摂るように心がけましょう。たんぱく質は鶏ささみや大豆製品、卵から、ミネラルはわかめや牡蠣、ゴマから摂取することができます。
睡眠中は髪の毛の生長に必要な成長ホルモンが分泌されると言われています。十分な睡眠時間を心がけましょう。
運動ではストレス解消も兼ねて有酸素運動をするとよいでしょう。ウォーキングなど無理のない運動から始めてみてください。
正しいシャンプーの方法を知る
頭皮マッサージとともに大切なのがシャンプーです。正しいシャンプーの方法をチェックしてください。
まず最初にブラッシングして汚れや抜けた毛を浮かせます。次にお湯でゆっくりと浮かせた汚れを落としていきます。お湯の温度は熱すぎると頭皮が乾燥してしまいますので、38度くらいが目安です。次にシャンプーをよく泡立て、頭皮を優しく洗っていきます。爪先でこするのではなく、指の腹を使って優しくマッサージするように洗います。最後にすすぎです。2～3分、たっぷりとお湯を使ってすすいでいきましょう。すすぎ残しは頭皮環境を清潔に保てなくなりますので、シャンプーが残らないようにしっかりとすすぎます。すすぎ終わったら、生乾きを避けるように、タオルドライして早めにドライヤーで乾かしましょう。
朝シャンははげる？は本当なのか
朝シャンプー（朝シャン）するとはげる、と聞いたことがある方もいるかもしれません。実際には朝シャンをしたからと言ってはげるということはなさそうです。
しかし、夜にシャンプーをしないと1日でたまった汚れが頭皮にとどまり、炎症の原因になってしまう可能性があります。できるだけ夜シャンプーをし、それでもどうしてもべたつきが気になるという方は朝シャンプーをしてもよいかもしれません。
地道なマッサージでm字はげを改善！
マッサージは一朝一夕でｍ字はげを解消してくれるものではありません。しかし正しい方法で頭皮や眉毛をマッサージしていくことで血行不良を改善し、髪の毛の生長を促してくれる効果が期待できます。
育毛シャンプーや育毛剤を併用して、より効果の高いマッサージを続けていきましょう。
