髪にとっての土壌であり、畑でもあるのが頭皮です。
髪と頭皮というのは、セットで考えるべきものです。
しかしながら、髪ほど頭皮のことを気にかけている方というのは少ないものです。
特に、女性の頭皮というのは女性ホルモンの影響を受けるものです。
これまで頭皮のことを気にしていなかったという方でも、これをきっかけに頭皮のことを意識していきましょう。
ここでは、女性の頭皮と女性ホルモンの関係についてお話ししていきたいと思います。
どうして女性ホルモンは低下するの?
女性ホルモンの低下という表現を見るだけで、不安になるという方もいるでしょう。
女性にとってはまさに由々しき事態です。
そもそもなぜ女性ホルモンの低下というものが起こるのでしょうか。
- 加齢
- ストレス
- 生活習慣
加齢
女性ホルモンの低下は、加齢によって起こります。
加齢という言葉すら見たくない、聞きたくないという女性も多いでしょう。
しかしながら、誰しも生きていれば年を重ねるものです。
女性ホルモンというのは20代から30代をピークにして、40代後半の更年期に向けて減少していくものです。
それによって引き起こされるのが更年期障害というものです。
基本的に女性にとって、加齢による女性ホルモンの低下というものは避けられないのです。
ストレス
ストレスは万病のもとと言われますが、ストレスは女性ホルモンの低下をも引き起こします。
ストレスによって女性ホルモンが減少し、ホルモンバランスが乱れるというのはよくあるパターンです。
生理周期が乱れたり、生理が止まってしまったりすることもあります。
ストレスというのは目に見えないものなので、自覚がなくともストレスの影響を受けているということはあります。
今の時代はそれでなくともストレスが多い時代です。
ストレスの影響を受けている女性も多いでしょう。
生活習慣
規則正しい健康的な生活習慣を実践できている女性というのは、今の時代、少ないでしょう。
おそらく誰もがどこかに生活習慣の乱れというものを自覚しているはずです。
生活習慣の乱れも女性ホルモンの低下につながってきます。
不規則な生活、栄養バランスのとれていない食事、睡眠不足、喫煙といったものは女性ホルモンの低下を招きます。
特に、喫煙は百害あって一利なしです。
健康な体がないと、女性ホルモンというのは必要以上に低下していく一方です。
女性ホルモンが低下しっぱなしだと頭皮はどうなるの?
女性ホルモンが低下しているのを放置していると、頭皮にも影響が出てきます。
ここでは、女性ホルモンの低下を放置すると頭皮がどうなるのかについてお話ししていきましょう。
思っている以上に、頭皮は影響を受けるものです。
まず、代謝が乱れます。
肌のターンオーバーという言葉を見聞きしたことのある方も多いでしょうが、頭皮にもターンオーバーというものがあります。
女性ホルモンがあるからこそ正常なターンオーバーがおこなわれるのですが、女性ホルモンが低下することによって代謝機能が乱れます。
これによって頭皮は、ずっと古い状態のままになってしまいます。
次に、ヘアサイクルが正常におこなわれなくなります。
健康的な髪をキープするためには、ヘアサイクルの周期が重要になってきます。
健康な頭皮の場合、ヘアサイクルの周期は4年から6年といわれていますが、女性ホルモンの低下によってこの周期が乱れ、抜け毛や薄毛につながってきます。
女性ホルモンが減るとどんな頭皮トラブルが起こるの?
女性ホルモンの低下が頭皮に影響を与えることはおわかりいただけたかと思います。
では、具体的に女性ホルモンの減少によってどのような頭皮トラブルが起こるのでしょうか。
女性にとっては耳をふさぎたくなるようなトラブルが起こります。
頭皮がにおうようになる!
女性ホルモンが減ると、頭皮がにおうようになります。
女性ホルモンが少なくなることは、男性ホルモンが多くなるということでもあります。
ホルモンはバランスを取っていますので、一方が少なくなれば、もう一方が優位になるのです。
男性ホルモンが優位になると、頭皮の皮脂が多くなります。
これによって頭皮のべたつきはもちろん、皮脂の酸化などが起こります。
頭皮がにおうようになると、人間関係にまで影響が出てきますので絶対に避けたいところです。
頭皮が乾燥する!
女性ホルモンは、肌の水分をキープして、その潤いを保つという役割も持っています。
つまり、女性ホルモンが減るということは、頭皮の乾燥が進むということでもあるのです。
これによって、頭皮はバリア機能を失ってしまいます。
バリア機能を失った頭皮は、ダメージを受けやすくなります。
もともとデリケートな頭皮がよりいっそうデリケートになってしまいます。
他のトラブルをも招きやすくなってしまいます。
じゃあ女性ホルモンを増やす方法は?
女性ホルモンの低下によって、頭皮というのはかなりの影響を受けます。
それならば女性ホルモンを増やせばいいのではと思う方も多いでしょう。
しかしながら、女性ホルモンというのは20代から30代をピークに後は減少していく一方です。
つまり、体の中で女性ホルモンが自然と増えるということはないのです。
そのため、基本的には外から補っていくことと女性ホルモンの低下を防ぐことが重要になってきます。
ここでは、その方法についてお話ししていきましょう。
イソフラボンの摂取を心がける!
外から補っていくことに関しては、イソフラボンの摂取が必要になってきます。
イソフラボンが女性に嬉しい成分であることについてはご存じかと思いますが、イソフラボンというのは女性ホルモンであるエストロゲンと同じような働きをしてくれるのです。
だからこそ、イソフラボンの摂取で女性ホルモンの低下をカバーすべきなのです。
イソフラボンといえば、大豆製品です。
大豆をそのままいただくのもOKですし、納豆や豆乳、豆腐などの大豆製品を取り入れるのもいいでしょう。
サプリメントなどからの摂取でもいいかもしれません。
生活習慣を改善する!
女性ホルモンの低下を防ぐためには、生活習慣の改善です。
基本的には栄養バランスのとれた食事、十分で質のいい睡眠、適度な運動、ストレスの解消といったものを心がけていきましょう。
規則正しい健康的な生活習慣というのは、それだけで女性ホルモンの低下を防いでくれるのです。
女性ホルモンの分泌というのは、健康な体があってこそのものです。
健康な体というのは、健康的な生活習慣によって作られるものです。
女性ホルモンの低下を防ぐためにも、生活習慣の改善を今日から始めていきましょう。
まとめ
女性ホルモンというのは、女性の頭皮に大きな影響を及ぼすものです。
女性ホルモンというのはちょっとしたことで減ってしまいますので、減らないように気をつけつつ、外から補っていく必要があります。
頭皮トラブルから薄毛や抜け毛を引き起こさないためにも、女性ホルモンを意識した生活を送っていきましょう。