抜け毛というと、毛が抜けたことにばかり注目してしまうものです。しかしながら、その抜け毛の原因というのは実にさまざまです。毛が抜けたことはショッキングかもしれませんが、その原因にもしっかりと目を向けてみましょう。
抜け毛の原因はやはりお医者さんに診てもらわないとハッキリとはわからないのですが、毛根を含めて髪をチェックすることによってある程度予想をつけることができます。ここでは抜け毛の原因やチェックポイントについてお話ししていきたいと思います。
抜け毛の原因は思っている以上にいろいろ！
抜け毛の原因というのは、思っている以上にいろいろあるものです。たとえば、AGAとして知られる男性型脱毛症、円形脱毛症、休止期脱毛症、内分泌異常、栄養不足、ストレス、加齢などざっと挙げられるだけでもこれだけのものがあるのです。「こんなに！？」と驚かれる方も多いでしょう。
中でも円形脱毛症というのは、性別や年齢に関係なく誰にでも発症する可能性があります。一方で、AGAで知られる男性型脱毛症に関しては、思春期以降の男性に発症します。成人男性の約3人に1人が発症するとも言われており、男性にとってはもっとも身近な抜け毛の原因となるかもしれません。
性別や年齢に関係なく誰にでも起こり得る円形脱毛症
円形脱毛症は本当に年齢や性別に関係なく誰にでも起こり得るものです。細かく見ていくと円形脱毛症の症状もいくつかに分類することができるのですが、その中でももっとも多いのはやはり頭部の一部分が丸くハゲてしまうケースです。円形脱毛症といったときに誰もが思い浮かべるもので、いわゆる10円ハゲの状態です。
円形脱毛症の原因についてはまだまだわかっていない部分も多いようです。ただ、その中でも免疫の異常であるという説が有力視されています。円形脱毛症になったところは本当に驚くくらいにツルツルで綺麗な状態になります。一時期は山本太郎さんが円形脱毛症を隠さずに活動されていました。
男性にとってもっとも身近とも言えるAGA
AGAとして知られる男性型脱毛症は、成人男性の約3人に1人が発症すると言われています。男性にとってはかなり身近な抜け毛の原因であると考えていいでしょう。今は大丈夫であっても、本当に明日は我が身です。
男性ホルモンであるテストステロンというものがあるのですが、これが5αリダクターゼという酵素によってジヒドロテストステロンというものに変えられてしまいます。ジヒドロテストステロンはヒゲや胸毛の成長を促進させてくれる一方で、頭頂部と生え際の成長を抑制させてしまいます。そのため、男性型脱毛症では頭頂部と生え際から薄くなっていくのです。
こんなときは要注意！異常な抜け毛の状態
抜け毛自体は異常なことではありません。ヘアサイクル・毛周期というものがありますので、毎日100本くらい抜けるのは普通のことです。ただ、100本を大きく上回るような抜け毛が続く場合や抜け毛の毛根が細い場合には、注意が必要です。それは異常な抜け毛の可能性があります。
特に毛根に関しては、肉眼でわかるケースもあるのですが、わかりにくいケースのほうが多いかもしれません。医療機関できちんと診てもらったほうがいいでしょう。
円形脱毛症の場合
通常、毛根というのは丸みを帯びているものです。ちょうどマッチ棒に例えられることが多いです。マッチ棒のような丸みを帯びた毛根の抜け毛というのは問題ないのですが、毛根が細くなっていると円形脱毛症の可能性があります。
円形脱毛症では毛根に炎症が起こりますので、毛根部分がダメージを受けて細くなってしまうのです。円形脱毛症というのは気づかないうちにできていたということも多いです。毛根が細いから絶対に円形脱毛症というわけではないものの、やはり何かしらの異常が起こっているものとして考えたほうがいいでしょう。
AGAの場合
AGAで知られる男性型脱毛症の場合、抜け毛の毛根よりは抜け毛そのものをチェックしたほうがいいかもしれません。というのも、毛根よりも抜け毛そのものを見たほうがわかりやすいのです。細く弱々しい抜け毛が多くなっているということであれば、男性型脱毛症の可能性を考えたほうがいいでしょう。
男性型脱毛症ではヘアサイクル・毛周期の中でも成長期が短くなってしまうので、髪が十分に成長しないまま抜けてしまいます。言ってしまえば、髪が早死にしてしまうのです。抜け毛は細く弱々しい上に、頭頂部や生え際が薄くなっているということであれば男性型脱毛症の可能性がかなり高いと考えるべきです。男性型脱毛症は放置して自然治癒するものではありませんので、AGAクリニックなどに行きましょう。
まとめ
抜け毛の原因というのは、本当に思っている以上にいろいろとあるものです。場合によっては抜け毛の毛根や抜け毛そのものの状態をチェックすることによって、ある程度その抜け毛の原因を予想することができます。ただ、原因をより正確に知りたいのであれば、やはり医療機関で診てもらいましょう。
