薄毛のメカニズム

AGAには進行パターンがある!ハゲ方のタイプ別に対策していこう

テレビコマーシャルなどでもよく見聞きするAGAですが、AGAには進行パターンというものがあります。AGAにおいては、この進行パターンを知ることが重要になってきます。
というのも、AGAの進行パターンの中で自分がどれに当てはまるのかによって必要となってくる対策も違ってくるのです。その症状に適した対策を取っていかないと、薄毛というのはなかなか改善していかないものです。

実はこんなにあった!AGAの進行パターンの種類

AGAの進行パターンにはいくつもの種類があるのですが、AGAの進行パターンを知るときに使われるのが「ハミルトン・ノーウッド分類」というものです。J・B・ハミルトン医師が作ったものをO・T・ノーウッド医師が改定した分類表で、全世界でAGAの診断基準とされています。
まず、AGAの進行は大きく3つの段階にわけることができます。初期の第一段階、中期の第二段階、後期の第三段階の3つになります。
さらに、第一段階の中にⅠ型、Ⅱ型、Ⅱ型(Vertex型)、第二段階の中にⅢ型、Ⅲ型(Vertex型)、Ⅳ型、第三段階の中にⅤ型、Ⅵ型、Ⅶ型があります。つまり、AGAの症状は9つのパターンにわけられるのです。

  • 第一段階:Ⅰ型、Ⅱ型、Ⅱ型(Vertex型)
  • 第二段階:Ⅲ型、Ⅲ型(Vertex型)、Ⅳ型
  • 第三段階:Ⅴ型、Ⅵ型、Ⅶ型

AGAは、生え際が後退してドラゴンボールのベジータのようになるM型とザビエルのようにつむじから脱毛していくO型にわけられます。どちらか一方だけが進行するか、両方同時に進行するかという形になります。両方同時に進行するものを「Vertex型」と呼ぶのですが、日本人はこれが特に多い傾向にあります。

AGAの進行パターン別の特徴を知っておこう!

AGAの進行パターンが9つあることはおわかりいただけたかと思います。今度は、それぞれのパターンでの特徴というものを理解していきましょう。

第一段階:Ⅰ型、Ⅱ型、Ⅱ型(Vertex型)

AGAの第一段階は先でもお話ししましたようにⅠ型、Ⅱ型、Ⅱ型(Vertex型)から構成されています。第一段階ではまだ進行が始まっていないか、進行が始まったばかりの初期段階といえます。

Ⅰ型

Ⅰ型はAGAによる抜け毛がまだ始まっていない状態、仮に始まっていても気づかないくらいの正常な状態です。ヘアサイクルの乱れが起こっていませんので、抜けた分が生えるという正常なヘアサイクルが保たれています。ただ、これから進行する可能性はゼロではありません。
特に、身内にAGAの進行が見られるという方は、そのうち自分の身にもふりかかってくるかもしれません。まだ何も起こっていないからこそ、予防をしておきたいところです。

Ⅱ型

Ⅱ型になると、AGAの進行が見られるようになります。ただ、進行といっても生え際がやや後退している程度の状態になります。
こめかみのちょうど上あたりの生え際の端に剃り込みを入れたような感じになります。ただ、生え際以外には問題はなく、見た目でバレるということはこの段階ではないでしょう。
ただ、だからといって放置しておくと生え際部分がどんどん後退していく可能性はあります。大丈夫だと油断していると、後で痛い目を見ることになるかもしれませんので、やはり早めに対策をしておきたいものです。

Ⅱ型(Vertex型)

Ⅱ型(Vertex型)になると、生え際だけでなく、つむじからも症状がAGAの症状が進行している状態になります。先でもお話ししましたが、生え際とつむじの両方から進行していくVertex型は、日本人に多く見られる傾向です。身近なハゲを思い浮かべてみると、やはり当てはまるのではないでしょうか。
生え際だけでⅡ型と決めてしまう前に、鏡を使ったり、他の人にチェックしてもらったりしてつむじも確認しておいたほうがいいでしょう。つむじは特に自分では気づきにくいところになりますので、注意しておきたいものです。
こういったAGAの第一段階では、対策として生活習慣の改善と育毛剤の使用をオススメします。特に、最近では生活習慣の乱れから症状を進行させている方も多いのです。生活習慣の改善をしながら育毛剤を使えば、鬼に金棒です。
AGAの第一段階というのは、やはり油断してしまう方が多いものです。そもそも症状が出ていない、症状が出ていたとしても申し訳程度ということであれば、やはり今すぐどうこうしようとは思えないかもしれません。
しかしながら、AGAというのはじわじわ進行していくものです。今から予防も含めて対策をしておくことがAGAを遠ざけることにつながってくるのです。AGA対策は早ければ早いほどいいと言われていますので、今からでも対策をおこなっていきましょう。
育毛剤は症状がもっと進行してから使うものと思っている方もいるかもしれませんが、育毛剤というのは育毛や発毛促進し、抜け毛を防止してくれるアイテムです。まさにこの段階だからこそ、使っていくべきアイテムなのです。

第二段階:Ⅲ型、Ⅲ型(Vertex型)、Ⅳ型

次に、AGAの第二段階についてです。Ⅲ型、Ⅲ型(Vertex型)、Ⅳ型から構成されているのですが、この段階になってくるとAGAの症状が目立つようになってきます。隠すのも難しくなってきますので、ここで初めて本気でAGAについて考えるようになるという方もいるかもしれません。

Ⅲ型

Ⅲ型では、剃り込みくらいのものだったⅡ型の生え際の後退が、さらに進行していきます。完全なM字になっていることでしょう。
生え際の中央部分もそのうち後退してきますので、前髪がスカスカの状態になってしまいます。しかも、生え際だけでなく、全体のボリューム感もなくなってきますので、どんなに鈍い方でも髪のことを意識せざるを得なくなってきます。

Ⅲ型(Vertex型)

Ⅲ型(Vertex型)は、Ⅱ型(Vertex型)がさらに進行した状態になります。生え際とつむじの両方が進行していくパターンになりますので、まさにベジータとザビエルがフュージョンした状態です。
ここまで来ると、周りの髪でごまかすというのも難しくなってきます。それゆえに、AGAによるストレスも相当なものになってくるでしょう。20代などの若い世代でもここまで進行しているケースは少なくありません。

Ⅳ型

Ⅳ型は、生え際と頭頂部がかなり薄くなっている状態です。生え際に関してはM字どころではなく、それがさらに進行したU字の状態になります。
つむじというのは髪があるからこその表現なのですが、この段階まで来ると髪が少なくなっているのでつむじはなくなります。頭のてっぺん、頭頂部の髪がなくなっていきます。
AGAの第二段階になってくると、言い逃れができない純然たるハゲの状態になります。言われなくとも対策をするという方がほとんどかと思います。
生活習慣の改善は引き続きおこなっていきたいのですが、この段階になってくると育毛剤ではなく、発毛剤や発毛薬を使っていくことになるでしょう。発毛剤や発毛薬というのは、その名前の通り、発毛を目的としたアイテムです。
市販されているものでもいいのですが、AGA治療をおこなってくれるクリニックで処方してもらったほうが安心です。ただ、発毛剤や発毛薬だけでAGAが完全に治るというわけではありませんので、その点は注意しておきましょう。特に、薬は副作用が出る可能性もあります。

第三段階:Ⅴ型、Ⅵ型、Ⅶ型

そして、AGAの第三段階についてです。Ⅴ型、Ⅵ型、Ⅶ型から構成されているのですが、できることならここまで進行させる前にどうにかしておきたいものです。

Ⅴ型

Ⅴ型は、生え際から頭のてっぺんにかけてのないところが微妙につながっている状態です。Ⅳ型ときには生え際と頭のてっぺんの境目がハッキリしていたのですが、Ⅴ型になってくるとその境目が曖昧になってきます。Ⅳ型かなと思っていた方でも生え際と頭のてっぺんの間の地肌が目立つようになってきたら、Ⅴ型まで進行していると考えたほうがいいでしょう。

Ⅵ型

Ⅵ型は、生え際から頭のてっぺんにかけて髪のないところが完全につながっている状態です。Ⅴ型のときには地肌が見えてるかなくらいだったものが、完全に地肌が露出した状態になります。ここまで進行していても側頭部から後頭部にかけてはしっかり髪が残っていることが多く、生え際とつむじから進行していることがよくわかります。

Ⅶ型

Ⅶ型になると、全体的に髪がなくなってしまった状態になります。Ⅵ型からさらに進行し、AGAが一番進行した状態、最終形態とも言えるでしょう。前頭部から頭のてっぺんにかけての地肌の露出はより広がっていきますし、かろうじて残っていた側頭部から後頭部の髪もほぼなくなっていきます。
この第三段階においては、育毛剤や発毛剤といったものでは太刀打ちできません。ここまで来ると、植毛と考えたほうがいいでしょう。
ただ、植毛にも種類があり、その中でも自毛植毛が一番いいとされています。名前の通り、自分の残っている髪を移植していくことになるのですが、髪が残っていないとこの方法を選択することができません。
完全にハゲあがってしまう前に、髪が残っているうちに対策をおこなっていくようにしましょう。なってしまったものは仕方がないのですが、この第三段階に至る前にAGAへの対策というものを徹底していきたいものです。

AGAの対策は進行パターンの特徴をつかんでから実践しよう!

AGAの進行パターンとその特徴、対策についてお話ししてきましたが、進行パターンによって対策が違ってくることをおわかりいただけたかと思います。基本的に自分のAGAの進行パターンを正確に把握し、そのときに最適な対策をおこなっていくべきなのです。
たとえば、第一段階であるのにも関わらず植毛という選択をする必要はありません。逆に、第三段階にいたっているのに育毛剤だけではどうにもなりません。
そのときに最適な対策を選択することがAGAに立ち向かうための近道なのです。もちろん、早くに予防を含めて対策をおこない、進行させないことも大切です。

まとめ

AGAにはさまざまな進行パターンがあります。まずは、自分がどの段階なのかをしっかりと把握するようにしましょう。
自分がどの状態なのかを把握した上で、その状態で最適な対策を選択していきたいものです。ちくはぐな対策をしても意味はありません。