薄毛のメカニズム

髪の毛が伸びるメカニズムを大解説!

メカニズム

「髪の毛が伸びるメカニズムを知っていますか?」と聞かれたときに、どれだけの方が明確に答えられるでしょうか?おそらくほとんどの方が口ごもってしまうことでしょう。誰もが髪の毛が伸びるのは当たり前のことだと思っています。
ただ、髪の毛が伸びるメカニズムを知っておくと薄毛を含めた頭皮や髪の問題をより冷静に分析することができます。ここでは、髪の毛が伸びるメカニズムについてご紹介していきたいと思います。

そもそもヘアサイクルとは?

髪の毛が伸びるメカニズムに関係してくるのがヘアサイクルというものです。髪の毛が成長を始めて、抜けるまでのサイクルのことをヘアサイクルと呼びます。ヘアサイクルは、大きく3つの期間にわけることができます。

ひとつは髪の毛を作る毛母細胞が分裂を繰り返し、髪の毛が成長する成長期、もうひとつは毛母細胞が分裂するスピードが落ちて毛根が退化し始める退行期、そして最後のひとつが髪の毛の成長が完全に止まり自然に抜け落ちる休止期です。だいたい3年から8年ほどの間にこの3つの期間を順番に迎えます。髪の毛は基本的にこのサイクルを延々と繰り返すことになります。

どんなメカニズムで髪の毛が伸びるの?

先ではヘアサイクルについてご説明しましたが、3つの期間の中で髪の毛が伸びるのは成長期です。しかも、この成長期というのは正常なヘアサイクルにおいてほとんどの割合を占めるといっても過言ではありません。ただ、この成長期は長くても7年ほどで止まるとも言われています。

髪の毛が伸びるスピードというのも人によって違うかと思いますが、実は髪の毛が伸びるスピードを決定しているものがあります。それは増殖因子と呼ばれるものです。増殖因子というのは、細胞の増殖や分化を促してくれる小さなたんぱく質の一種です。

増殖因子というのはひとつだけではありません。増殖因子は複数あって、その中のどれが髪の毛の伸びるスピードに影響しているかは明らかになっていないのです。ただ、気候や体調、ストレスなどに左右されるとも言われています。

髪の毛を早く伸ばす方法はあるの?

薄毛で悩んでいる方にとっては、髪の毛を早く伸ばす方法というのはもっとも知りたい部分かもしれません。科学的に実証されている方法というのはないのですが、一般的にいいとされている方法はいくつかあります。たとえば、頭皮の血行の促進です。
頭皮マッサージなどで頭皮の血行を促進すると、毛母細胞の働きが活発になります。これによって、髪の毛の成長を促進することができると言われているのです。他にもふたつほど方法がありますので、以下に紹介しておきたいと思います。

頭皮環境の改善

髪の毛というのは、頭皮から生えてくるものです。髪の毛は、畑に生えている作物に見立てることもできます。つまり、頭皮は畑の土壌ということになります。
頭皮環境の改善というのは、畑の土壌を整えることとも言えるでしょう。土壌が整えば、作物は早くしっかりと成長していきます。頭皮を清潔に保ち、適度な皮脂が分泌される健康的な状態にすることによって、髪の毛の成長を促進することができると考えられます。

十分で質のいい睡眠

寝ている間には頭皮を含めた体がリカバリーされます。日中に受けたダメージなどを修復していくのです。十分で質のいい睡眠を確保することによって、ダメージから回復し、健康な頭皮を保つことができるのです。
また、夜の10時から夜中の2時にかけてのいわゆるゴールデンタイムには、成長ホルモンが分泌されます。髪の毛を成長させるためには、成長ホルモンの存在が欠かせません。ゴールデンタイムに寝ておくことによって、髪の毛の成長を促進させることができると言えるでしょう。

髪の毛を伸ばすのに必要なものは何?

髪の毛の主成分は、ケラチンと呼ばれるたんぱく質になります。つまり、髪の毛を作るためにはたんぱく質が必要になってきます。肉や魚、大豆などから良質なたんぱく質を意識して摂取していくようにしましょう。
また、そのたんぱく質をケラチンに合成するにあたって必要となってくるのがビタミン類や亜鉛です。特に、亜鉛は牡蠣やレバーなど含まれているものが偏っており、吸収率も悪い傾向にあります。そのため、サプリメントなどを活用して効率的に摂取できるように意識していきたいものです。
もちろん、大前提となってくるのは栄養バランスのとれた食事です。その上で、上記のようなものを意識して取り入れていくようにしましょう。

まとめ

髪の毛が伸びることを当たり前と思っているがゆえに、そのメカニズムについて理解しないままになっている方も少なくありません。しかしながら、髪の毛が伸びるメカニズムを知ることによって、薄毛を含めた髪や頭皮の問題に立ち向かっていくことができるのです。より冷静に対策を練っていくことができるでしょう。